STRATOVARIUS FC インタビュー



こちらのインタビューは、2000年夏にSTRATOVARIUSが来日した際日本のオフィシャル・ファンクラブが実施したものです。質問は依頼をいただいて私が作成しました。
 

 さて、今回は怪人Jensの登場。2年前の来日時にお願いした物でインタビュー原稿、Chikakoさん、インタビュアー、翻訳、Nさんでお送りします。

-Storatovariusはこれから2年間の休暇に入りますが、他のメンバーは音楽活動を色々するとの事ですが、Jensは何か計画等あるのですか?

J:今の所何も無いよ。特には何も予定も無いけど、まあ、何かレコーディングしたりとかはするだろうけど…。兄の仕事を手伝ったりするかも知れないだろうね。ま、何かするだろうけど定かでは無いな。休暇が取れて有り難いってとこだね。休暇って言っても何所に行く計画も無いんだけど、長い間ツアーやってたから、あえて何所へも行かずに家に居たいね。本当の意味でのバケーションだね。もうツアーの連続で旅はイヤなんだよ。旅をし続けると、こうなって(コップを持った手が震え出す)、さらに続けるとこうなって(白眼を剥いて口半開き、さらに手の震えは大きくなり、コップの水がこぼれる)、それでもまだ旅を続けるとこうなる(白眼を剥いたまま顔半分笑った表情で、頭を激しく振リ始める)…。(場内大爆笑)


-旅行自体そうも好きじゃない訳ですね?

J:うん、あんまりね。


-Andy West のプロジェクト、RAMAに参加されていますね。

J:うん、2曲書いたよ。1月と2月に作ったね。これから時間がとれればもっとミキシングとかするかも知れないけど、今の所はこれからどうなるか分からない。


-そのプロジェクトについて詳しく教えて下さい。

J:ギタリストの為のプロジェクトなんだけど、インストルメンタルが主なんだけど、プログレッシブ風なものじゃなくて、エレクトリック・ミュージックっていうか、面白いものだよ。何人かのドラマーも参加していて、マーク・ポートノイとか、ロッド・モーゲンステインとかね。プレイしてて楽しいよ。そうも沢山の人にとっては興味深いプロジェクトとは思えないけどね…。


-あなたがプレイしたいギタリストは誰ですか?

J:好きなギタリストは時々変るから一概には言えないけど、今はマイク・キニーリーとフレデリック・トーゲンアウス(訳注:聴取り難い名前のため定かではありません。)だね。誰も知らないと思うけど…。日本人ではコンチェルト・ムーンの人だね。


-あなたのソロ・プロジェクトはジャズ風と思われるのですが。

J:うん。ああいうのも好きなんだよね。


-インギーのバンドに居た時からRising Force は再結成されるという噂が囁かれていますが、アンダース、マイケル・ヤコブ等のスウェーデン組が将来インギーとプレイする事は考えられますか?

J:そう簡単にはいかないと思う。彼等の間には警察が飛んで来たような大きな問題があるから。最後のオーストリアとスウェーデンのツアーだったんだけど、××××が金の管理をしてたんだけどチョロまかしてね…警察沙汰になって、大変だった。誰が金を取ったとかモメにモメてね。そんな事があるから無理だと思う。誰も25年前の事をムシ返したいとは思わないよ。××××だって今さら25年前に小金をチョロまかしてどうこうって話をされたくないだろうしね…。


-インギーとはまだ連絡を取り合っているのですか?

J:たまにね。もうそんなに仲良くも無いけど。


-Stratovariusに加入されてすぐの頃、何曲か書いておられましたが、よくバンドに合った曲だと思います。あの曲はStratovarius向けに書いたのですか?それとも「書きたいから書いた」直球の曲なのですか?

J:「書きたいから書いた」曲だよ。曲を作っても不思議とStoratovariusに合う曲なんだよね。バンジョーの音を入れても、Storatovariusの曲になるんだよ。たくさんのアイデアがあるんだよね。


-沢山のバンドでプレイされたり、プロジュエクトで曲を書かれたりして、どれもそのバンドやプロジェクトにマッチしていますが、外の人やバンドとプレイしたり曲を作ったりする時に何が一番大切ですか?

J:う〜ん、その人が何を期待して欲しているか見極める事だね。あえて相手に尋ねたりもするよ。


-他の人といっしょにプレイするとなるとその人の音楽も聴く事も大事ですよね。でももし彼等の音楽があなたの音楽性と合わない場合どうするんですか?

J:ソロ・プロジェクトの仕事ではよくある事だね。時間には限りがあるから出来る限りの事はするね。


-あなたはStratovariusのメンバーであり、元インギーのバンドのメンバーでもありますが、Stratovariusのパーマネント・メンバーとゲスト・ミュージシャンのどちらの立場が良いですか?

J:Stratovariusだと他のメンバーの事はよく知ってるし、加入して5年になるんだけど、オフとオンの時の差があんまり無い人達だし、そうもクレイジーな人達では無いからみんな長く続いてるんだと思う。


-あなたは常に将来について考える人ですか、それとも今の事だけを考えて生きているタイプの人ですか?

J:将来についてはよく考えるね。ときどき考え過ぎるぐらい。でも場合によるよ。今この時点では「今だけ生きる」タイプだね。でも1時間半後には将来を考えてるかもね。両方のタイプだね。ハハ。


-時には御自分のソロの事を考えたり、ですか?

J:そうそう…。一度に沢山の事は出来ないからね。バンド活動はツアーしたりとかで時間がとんでもなくかかるしね。


-MP3等でサウンド・ファイルがオーディオ・ファイルが簡単にインターネットから手に入るようになりました。レコードの売り上げに影響が出たり、著作権の問題がインターネット上で問題になっていますが、どのようにお考えですか?

J:難しいね…。手軽に音楽が手に入るっていうのはいいけれど、ファイルフォーマットをプロテクトしてもあまり効果ないみたいだし…。ナップスターも問題だと思うね。やってる事自体責められて当然だよ。個人的な商いをやってる訳じゃないしね。法廷で徹底的にやって欲しい。

 

古い話でしたが、インタビューの内容を作成していただいたChikakoさんのおかげで、怪人JENSの知的な部分がよく出ていますね。<--これは編集された方の感想です。
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