南米ツアー特集番組


1月4日、フィンランドのテレビでSTRATOVARIUSのDESTINY南米ツアーの特集番組が放映された。ブラジル、アルゼンチン、チリでのライヴの様子やオフの様子、更にメンバーとバンドのために働いているスタッフ、更にファンのインタビューなどを交えた1時間の番組である。つまり、INFINITE VISIONSの南米の部分だけ長くなったようなイメージである。他のメンバーはフィンランド語で応じていたため、唯一英語で応じたJensの言葉のみ聞き取ったもの。


「キーボード・プレイヤーとして、自分は腕の良いほうだとは思っていない。基本的に、与えられた役割をこなすだけだ。技術的にズバ抜けてすごいっていうわけでもないし。ただ、自分の演奏能力は自分自身がやりたいと思っていることに合っていると思うし、それ以上でもそれ以下でもないということに満足している。自分は特別に優れているわけではなく、ごく普通のレベルだと思う。それに、キーボードは演奏するのが簡単な楽器だからね」


「他の音楽も聴いてみようかと思って、友達からFourth Dimentionを借りて聴いたんだ。とても良かった。実際、それを聴いたことがフィンランドまでEPISODEを録音しに行く動機にもなった。EPISODEのレコーディングはとても楽しかったよ。みんなの間に良いヴァイブが感じられたし」


「ツアーは嫌いなんだ。ずっとツアーを続けていると自分が壊れていくような気がする。自分はどちらかというともっと小さなプロジェクトをやりたい方で、STRATOVARIUSに加入した頃もいわゆる「バンドのメンバー」にはなりたくないと考えていた。以前にイヤという程バンドのメンバーとして活動していたからね。(笑) でも、STRATOVARIUSのツアー・スケジュールはそんなにめちゃくちゃ厳しいわけじゃないし、うまくいってるよ」


「自分は1984年からミュージシャンとしてのキャリアを別の連中と始めたんだけど、ずっと同じようなスタイルの音楽、いわゆるメロディック・メタルというジャンルに関わって来た。とても居心地がいいし、やりやすいんだ」


「バンドのメンバーとして、まずは曲に合ったプレイをすることで貢献していると思う。でもそれ以外に、たとえばビジネス面でも貢献できると思ってるんだ。自分はもう5〜7年もこのバカげた音楽業界に関わって来て、色々と経験したし色々と見て来たから、バンドに良いアドヴァイスをすることができると自負している」


「基本的にバンドの曲はふたりのTimoが書いているから、自分はただキーボードを弾くだけだ。でも、段々人気が出て来て、CDも売れるようになって、ちゃんと利益が出るようになって来たことはすごく良かったと思う。今の状況には満足しているよ」


「南米のオーディエンスは本当にクレイジーで、演奏していて楽しいよ。でもフィンランドの田舎にも似たような雰囲気のオーディエンスが居る。フィンランド人は普段おとなしいけど、酔っ払うと人が変わるからね。アルゼンチンのオーディエンスみたいになるんだ。恐らく、血中のアルコール含有率が2.0%に達すると突然中からアルゼンチン人が現れるんじゃないのかな(笑)」


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