How did you guys meet Jonas "the bass monster" Hellborg?




Enigma SuiteのBBSに、「どういういきさつでJohansson兄弟とJonas Hellborgは一緒に活動するようになったのか?」という疑問を書いてくださった方がいらっしゃいます。私も興味がありました。"Heavy Machinery"で共演したAllan Horldsworth大先生にしろ、Jonas Hellborgにしろ、どちらかといったら当時のJohansson兄弟とは「畑違い」の音楽をやっていたのです。年代も違います。どういうきっかけで知り合って、一緒にレコードを作ることになったんだろう、と私もよく考えました。

Allan Holdsworthといったら知る人ぞ知るUKのギタリスト。信じられないくらい美しいレガートを紡ぎ出すギターの名手です。彼と知り合ったいきさつについてはディスコグラフィーにも書いたとおりですが、JensとAndersがLAに住んでいた頃Allanのギグを観に行き、終演後に飲みに行ったりして意気投合したそうです。あたりまえですが、Johansson兄弟もそれなりに名の知れたミュージシャンですし、当時はYngwieのバンドに居たわけですからその界隈ではミュージシャンのお友達がたくさんいらしたんですね。Steve Vaiさんのバック・ステージでAndersVai先生と「Yngwie談義」をした、なんて話も以前JensがSTRATOVARIUSのMLにポストしていました。

さて、Jonas Hellborgさんですが、まず「それ誰?」という方のためにカンタンなご紹介。彼は1958年生まれのスウェーデン人。12歳でベースを始め、かつてはDEEP PURPLEやCREAMなんかが好きなロック青年だったそうですが、パンクもやるしジャズもやるしですこぶる多彩なアーティストぶりを発揮しています。Mahavishnu Orchestraのメンバーでもありました。

そんなJonasさんをJohansson兄弟が知ったのはMahavishnu Orchestraのアルバムで、「あれ、このヒトって俺達と同郷だ」と初めて気が付いたのだとか。その後、たまたまAnders JohanssonはMahavishnu Orchestraと仕事をしていた経験を持つドラム・テクニシャンと仕事をしたので、彼を通じてJonasさんと連絡を取るようになったそうです。で、Jonasさんが当時Andersが住んでいたLundという街に来た時に実際に顔を合わせ、以来連絡を取りつづけていたと。その後、AndersとJensがYngwieのバンドを辞めてNYに住んでいた頃、たまたまJonasもNYの住人だったので、ジャムったりしていたんだそうですが、その直後にジャズ・クラブを回るツアーをやったんですよね。それまでのYngwieとのツアーとはだいぶ趣が異なります。

実は、Anders Johanssonが初めてJonasに会ったのはもっともっとずっと前なのだそうです。AndersとJensがSilver Mountainに在籍していた頃まで溯るんだそうです。Jonas Hellborgさんは銀嶺のJonas Hanssonさんのお姉さんと知り合い(つきあってたのかも)だったのでJohansson兄弟と会う機会があったということなんですが、Andersは「シャイだったのでとても話しかけられなかった」というコメントを残しています。

有名人同士って案外簡単に知り合うものなんだろうか、と思ったりするのですが、それもまた一理ありそう。「フェスティバルに出たりすれば色々な同業者と知り合うチャンスだし、自分がレコードを出していればなおかつ名を知られているから知り合うのはそんなに難しくない。それに、ミュージシャンの世界は狭いから」というAndersの言葉からもそれが伺えます。



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