あさはかな評論

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ホリエモンとマスコミと。


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ホリエモンとマスコミと。

先週(2006年1月第四週)アメリカの雑誌「TIME」の表紙が堀江貴文ライブドア元社長が表紙だったりする。そこには「GAMEOVER?」と大きく書かれているあたり、これだけでも、日本のマスコミと海外のメディアでの扱いの違いというのがマザマザと見えてくる。海外のメディアから見れば、時代の寵児であるし、旧体制に対して切り込んでいく英雄に見えるのだ。

でも、それは、それ。だ。

日本には「郷にいれば郷に従え」という言葉があるとおり、その場におけるルールは、守るべきものだし、それを守れなければ犯罪者だ。彼の場合は、自社株の価値をつり上げるためにグレーゾーンに踏み込んでいき、株式市場に関しての穴を突きつつ活躍してきたわけだが、結局は一線を越えてしまった訳だ。
株式時価総額を世界一に持って行く。これがライブドアのというか、堀江氏自身の夢だったわけで、それに伴う投資、…に対する風評により株価を釣り上げてきたわけだ。それを行うために、100分割にして誰にでも買える価格帯の株価に置き、マスコミを味方(この場合は露出を増やすという意味での)に置くことで、一般人も株主とし、その勢いに任せて株価を上げていったのだ。これに関しては、少なくとも国民的に疎かったであろう、株と金の仕組みを一般に知らしめる存在として、一役買っているのは事実だし、ライブドアや、楽天を含め、IT系の上場企業が、にわか個人投資家を多く生んだというのは、事実だろう。でも、彼らのやっている事は、(言い過ぎかもしれないが)マネーゲームではあって、投資というわけではない。と思う。 投資という言葉に格好は付いてはいるけれども、結局はゲームなのだ。それのいい例としては、勿論今回のライブドアの事件に関しての株価大暴落がある。特に東京地検が入った時の全面安の動きに関しては、直接関係のない企業までもとばっちりを受けるように株価が一気に下がり、翌日にはほぼ、元の値を付けるみたいな事態にまで及んだ。
マネーゲームの恐ろしさがココにある。また、それとは別に、本当の資産価値という目を見つける事も必要だという事を今回の事件は教えてくれている。

シンプルに考えてみて、ライブドアにそもそも8000億の株式時価総額を持つだけの価値があっただろうか?

傘下に収まっている企業の中には確かに価値の高い企業も存在しているのは確かだが、ライブドアそのものにどれだけの価値が今の時点であっただろうか?言い方を変えてしまえば、「ライブドアって何をする会社だかわかる?」と質問されてどれだけ答えられるか?という事だ。企業としての価値が実際どこまで見えてくるのか?、株式の売買や、買収、売却で利益をあげる企業や、団体とか言うのであれば、村上ファンドに代表される様な団体でも構わないし、それ自体が会社という形態を持つ必要もひょっとすると無いだろう。しかし、ライブドアは会社だ。しかも、買収してそこで利益をあげるっていう会社ではそもそも無い。それは、ホームページ作成から始まった「オン・ザ・エッジ」から知ってる人たちであれば、分かるはずだ。ある意味今回の件で資産が一気に二割まで落ち込んだのはある意味当然の結果と言える。
あの時価総額自体が、バブルのそれであり、地検が入って現実に目覚めたとき、その正体が明らかになったのだ。

今回の事件に関して、何件もの苦情が検察に来ている。内容は「お前らの所為で損したじゃないか!」という物だ。これは勿論検察に向けて言う言葉でなく、自分が投資した会社に言うべき事柄だ。警察に向かって「お前が誘拐犯捕まえたお陰で誘拐できないじゃないか!」とか「犯人捕まえたおかげで、ようぢょに手が出せないじゃないか」とか言っている様なもので、検察から見ればいい迷惑だ。後者の言い方は、少し悪のりだけれども、やっている事は同じだ。マネーゲームをしているのだから、当然のリスクだろうし、それを見抜けなかった目を棚上げしてはいけない。
ただ、この事件を境に、株式分割に関してのイメージの低下や、企業から見れば新たな資金源となる個人投資家からの金の流入が渋ってきたりする可能性があるのは、間違いないだろう。
今後もこういった展開は出てくる可能性は否定できないし、株自体も変化を求められているのは確かだろう。なんたって今は東証とかのシステムが想定してなかったにせよ、追いつかない時があるくらいなのだから、手に負えない。

いずれにしても、結果的に預金から株式投資に移行し始めた個人資産運用に対しての見事なまでのカウンターを食らった感じだ。まぁ、ライブドアがああいう事してなければ、もう暫くは濡れ手に粟だったんだろうけどね。

ただ、ライブドア(=堀江氏)以上に、マスコミの評価が下がってきているという事は、マスコミ自身肝に銘じないといけない。
少なくとも、事件を捏造するようなマスコミに正義なんて言葉はあるはずもないし、だからといって客観的に冷静に見つめるようなマスコミおも存在しない。”事件をまとめる”というような形で演出し、歪曲していく報道も、結局誤報になれば、無かった事にするだけ。ホリエモンも執拗なマスコミ攻勢に本人のブログ内でも逮捕直前に書いているが、俺的には、同じ穴のムジナにしか見えない。


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