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東京経済大学第二部演劇研究会平成九年新歓公演用

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言い逃げ 柿崎 悠
設定・脚本 志村 直希
注:公演前のBGMは基本的に”無し”でお願いします。
シーン01:第四次理論物理学研究発表及実証論証会
どこかの研究発表会のような雰囲気。頭上にはそういった看板も見受けられる。台上に
は机(小学校とかで先生の使っていたような物)にスタンドマイク。(水受けがあると完
璧)
暫くして司会進行が、お客に配るパンフをもって登場。机の所に立ちマイクチェック等
をし。
司会 「本日は東京経済大学第四次理論物理学研究発表及実証論証会に足を運んで戴
き真にありがとうございます。開会に先立ち本日の発表に関して幾つかの訂
正をさせて戴きます。まず、5番の滝沢進博士の「粒子論のおける米米クラ
ブの解散とTMNの再生」はレコード会社の事情により省かせていただきま
す。次に11番のストーン・トータス博士の「デジタルシンクロにおける演
劇論とアナログ世界」は、本人の失踪により今回発表を見合わさせて戴きま
す。続いて12番の佐藤啓博士の「時限心理における時空間並列世界の可能
性とその根拠」が、「時限爆弾における極限状況にみた便意」に変更になり
ました。訂正は以上です。では、これより第四次理論物理学研究発表及実証
論証会を開会します。最初の発表は広瀬義博博士の「子供の夢に始まる時空
間伝達の物理的移動」です。」
司会者一礼して去る。広瀬登場、司会、広瀬に一礼してソデへ。
広瀬は白衣、右手に三角斤、首にギブスをした状態で登場。左手には資料を抱えている。
広瀬一礼し。
広瀬 「えーこんな格好で失礼します。広瀬義博です。私の研究は、題目にもある通
り、子供の夢に始まります。子供の夢と言えば聞こえはいいかもしれません
が、実際問題大人の夢でもあります。先日亡くなられてしまいましたが、藤
子・F・不二雄先生の「ドラえもん」に登場する道具の数々などは、子供な
らずとも大人でも欲しい物が多々あります。例えば、「スモールライト」。
アレさえあれば、私の部屋などは、あっという間に綺麗になるでしょう。そ
こで開発を試みました。ご存知の方もいるでしょうが、あれは理論上、開発
は可能であります。原子間の距離を縮める事により、物を小さくでき、又そ
の距離を広げれば大きくなるのです。質量的には殆ど変化が起きないのでは
ありますが、物質の大小を変化できるのは、狭い日本においてかなり有効な
のです。が、その結果はコレ(右手)です。後でお話しますが、懐中電灯サ
イズに開発できたスモールライトだったのですが、初実験の時に、暴走を起
こし、私の右手は原子分解してしまうという惨事になりました。が、(包帯
をとり)奇跡的に状態変化内での再構成を起こし元通りです。
次にタケコプターの開発に着手したのですが、見ておわかりですね。タケ
コプターの回転数に首が対応できなくてムチウチになりました。(ギブス外
しながら)ま、今はもう治ってますけど、
*この時、助手が布をかぶせた長方形の物を持ってくる。
タケコプターに関しては遊びの域を脱していませんが、スモールライトで
開発した技術というのは、原子間の分解再構成を、どこで行うかと云う物で
した。物質を小さくするには一度、原子レベルで分解して再構成する必要が
ありますが、その間に多量の放射能が発生する事になります。それをこの日
常で行うには、余りにも危険すぎるので、別の、そうドラえもん的にいえば
別の次元でやる必要があるのです。つまり、次元の変換装置の開発に私は成
功したのです。しかし、次元の狭間を見る事は私にもまだ、できていません
。が、この三次元内でなら、次元を結節させる事に成功したのです!。その
原理を基に開発したのが、この(布に手をあて)「どこでもドア」です!!
」
ドラえもんの主題歌宜しく
広瀬 「原理が不透明な物を利用するなとの越えもあるでしょうが、はたして人間は
、物質の全てを理解して物を利用してきているでしょうか?。いえ、してき
ていません。家庭用の器具でさえ、利用範囲は知っていても、その構造を完
全に理解解明している物など未だに一つもないのです。そう云った。未解明
科学全般の中で私が「どこでもドア」を開発したのであります。」
助手去る。
広瀬 「が、しかし、「どこでもドア」にも問題があります。それは一つでは用が足
りない事。つまり、この場に一つ。移動先にもう一つ。少なくとも二つ以上
ないと夢の「どこでもドア」は実現できないのです。これは、ある一つの問
題に対する回答でもあります。その問題と云うのは、「接触核融合」です。
本来マンガと同じようにその名の通りの「どこでもドア」に出来たのです
が、移動先に問題が生じてしまいました。例えば移動先に人がいたとしたら
、「どこでもドア」とその人が同じ座標軸に存在してしまい、同化現象が起
きてしまうのです。これが起きた場合殆どの確立で各々の原子同志が核反応
を起こし、大惨事になってしまいます。その為、あの万能の機能を泣く泣く
削除したのであります。次に・・・」
台詞が終わるかどうかの頃合で銃声。幾つかの照明が消える。
司会 「広瀬さん!」
助けにくる司会。何が起きたか解らない広瀬
司会 「広瀬さん!」
広瀬 「いったい何が・・・」
司会 「くっそ早いな、」
広瀬 「・・・・・・・・・・・」
司会 「逃げましょう」
広瀬 「・・・・・・・・・・・・」
司会 「さ、早く!」
広瀬を引きながら逃げる司会。走ってくる音などけたたましい音などが混じる。銃声に
合わせ照明が消えていく。
シーン02:立てこもりと回想
照明があがる。舞台配置はさっきの机が少し後ろに下がり、その上にのっけた小物はハ
ケている。広瀬は茫然自失で、ちょこんと座っている。司会は当たりを見回し警戒してい
る。司会は安全を確認した後。少しほっとして
司会 「フー、ここなら当分の間は大丈夫でしょう。大丈夫ですか?怪我とかありま
せんか?」
広瀬 「・・・・・・・・・・・」
司会 「博士?」
広瀬 「・・・・・鷹梨君だっけ?」
司会 「ハイ、鷹梨光屋ですけど。」
広瀬 「・・・・・どうして私は狙われないといけないんだ?」
司会 「わかりませんか?」
広瀬 「ああ、」
司会 「・・・・・・・・・あのドアが原因ですよ」
広瀬 「どこでもドアがか?」
司会 「ええ、(名刺を出す)私は、こうゆう商売の者です。」
広瀬 「”猫から象、爪楊枝から核爆弾まで、鷹梨興信所”・・・探偵さん?」
司会 「今回の実行委員から博士を守るようにと依頼されましてね。」
広瀬 「何で私を」
司会 「だから、どこでもドアですよ」
広瀬 「何?」
司会 「あれを子供の夢であり大人の夢でもあるっていいましたよね」
広瀬 「ああ、そうだ。」
司会 「そのドアが夢から現実になるとマズイんですよ」
広瀬 「何故」
司会 「あれを良く思っていない人がいるって事ですよ」
広瀬 「何、」
司会 「あのどこでもドアの経済的影響力を考えてみた事ありますか?」
広瀬 「・・・・・・・・・・・いや、全く。」
司会 「しかたない説明しましょう。どこでもドア、さっき見せた試作品が実サイズ
ですよね。」
広瀬 「そうだ。家具的要素こそないが、マンガにでてくるサイズを忠実に再現して
いるといえる。」
司会 「つまり、あの大きさで、あらゆる所への移動が可能。・・・それによって、
起こる影響とは?」
広瀬 「みんなラッキー」
司会 「ちがーう!、・・・・・・交通機関に影響が出ます。」
広瀬 「交通機関?」
司会 「そうです。あれが実用化されれば事実上、健康やレジャーの為以外の移動運
動は消えます。お年寄りにも優しい世界が待ってます。でもそれがいけない
」
広瀬 「いけなくないだろう、」
司会 「いけないっていってんだ!、だまれって!。今隠れてんだから静かにシー」
広瀬 「・・・・・・・・・・」
司会 「いけないでしょ」
広瀬 「何で?」
司会 「車使わなくなりますよ」
広瀬 「温暖化が大幅に削減抑制されて、地球にやさしくなって良い事じゃないか」
司会 「電車も使われなくなります」
広瀬 「中央線によくある人身事故が0になってこれ以上の哀れかつ愚かな死にがな
くなるじゃないか」
司会 「飛行機もなくなります」
広瀬 「飛行機事故もなくなれば、ハイジャックもなくなる。しかも時間は一瞬。人
に取って時間は何物にもかえがたい。その時間を有効利用できる」
司会 「今言った事を総合してみてください。」
広瀬 「地球に優しくて、交通事故も人身事故も飛行機事故もハイジャックもなくな
り、時間すらも大幅に削減できる。良い事づくめじゃないか」
司会 「そこから生まれる経済効果は?」
広瀬 「みんな幸せ」
司会 「アホー!良く考えろ大ボケ小ボケ、車も電車も飛行機もおまけに船もぜーん
ぶ要らなくなるんですよ!」
広瀬 「大型資源を運ぶには船が必要だろ?石油とか」
司会 「そんなもん、どこでもドア使って石油ケーブルを直接アラブに持ってけば問
題なんかないでしょうが」
広瀬 「・・・・・・・そうか、君頭いいね」
司会 「・・・・・・・・・・・・・それ踏まえていきますよ。車も電車も飛行機も
なくなった結果の経済効果は?」
広瀬 「・・・・・・その三つがなくなるって事は、」
司会 「ことは!」
広瀬 「地球にやさしい!」
司会 「アホ!もっと真剣に考えろ!!」
広瀬 「ムッ博士に向かって!アホだと」
司会 「こんな所で権威主義なんて使わないで下さい。・・・誰にでも解る事です」
広瀬 「・・・・・・・・・・・・・・・ああ!」
司会 「解りましたか?」
広瀬 「飛行機がなくなると、スチュワーデスがいなくなる!スポーツ選手の結婚相
手がいなくなり、制服フェチが、おのが欲望を達成できずに困る!!」
司会 「アホアホアホアホアホ!、なんでそっちの方向に行くんです!?。いいです
か!?。あのドアはこの世界中にある交通関係の会社を倒産の危機におとし
いれるだけの代物なんです。」
広瀬 「すると、」
司会 「日産や、トヨタをいうに及ばずGMやその関連会社、飛行機に関しては、そ
のほとんどがアメリカ製です。只でさえ失業アレルギーの国の数少ない花形
企業を潰す事になります。その上、JRに始まる交通関係各社。国営にいた
っては日本道路公団とかさっき言ったスチュワーデスも含みますが、その他
もろもろ全てに倒産の危機もしくはその影響をモロにかぶるんです!」
広瀬 「すごいじゃないか!」
司会 「すごいですよ」
広瀬 「俺は大金持ちになるじゃいか!」
司会 「だから命を狙われるんですよ」
広瀬 「何故だ」
司会 「貴方の発明が実用化されれば、億や兆なんて問題じゃない位の金がさっき行
った会社に入らなくなり、その分それが貴方に廻る。」
広瀬 「うん、そりゃそうだろ。世界中どこでもドアだらけだからな」
司会 「会社側はそれをよく思いませんよ。だから消されるんです。」
広瀬 「け、消す!?」
司会 「そうです。さっきのは多分、下っ端の連中です。銃にサイレンサーを付けて
いない。つまり、威嚇。脅しでもいいですけど。」
広瀬 「・・・・・・・・でも民間企業が大半なんだから、彼らにどこでもドアのラ
イセンス契約を行えば問題ないだろう。」
司会 「民間だけじゃないですよ、アメリカは軍単位で動きます」
広瀬 「何で軍なんだ?」
司会 「エリア51って知ってますか?」
広瀬 「知ってるぞ、ロズウェル事件で有名なUFO作ってるっていう所だろ」
司会 「そこからも狙われています」
広瀬 「なぜ?」
司会 「素直に考えて下さい。UFOの目的は惑星間航行ですね。星と星を高速で移
動する」
広瀬 「そうだ・・・・どこでもドアなら、その星に設置すれば、一秒とかからんワ
ープよりも速く行けるがな・・・・・・ひょっとして・・・それ?」
司会 「ビンゴ」
広瀬 「それで米軍が動いちゃってるわけ」
司会 「ビンゴ」
広瀬 「どうして!」
司会 「俺に聞くなぁ!」
広瀬 「しかし何でこんなに早くそんな大きい事になってるんだ。発表は極最近だぞ
!」
司会 「情報を流していた奴がいるんですよ」
広瀬 「誰が」
司会 「助手ですよ」
広瀬 「吉崎君が!」
司会 「彼調べました。MIT、マサチューセッツ工科大学にいますね。」
広瀬 「今休学中で、私の手伝いをしている」
司会 「羽振りいいんじゃないですか?学生なのに」
広瀬 「・・・・・・・・・・・・・・」
司会 「バイトいいの受けてますよ。アメリカから」
広瀬 「な、」
司会 「そうゆう事です。」
広瀬 「吉崎君が・・・そんな」
照明広瀬にピン他落ちる。司会はストップモーション
広瀬 「そんな吉崎君が、あの・・・・・・」
吉崎 「博士!」
吉崎登場
広瀬 「お、吉崎君」
吉崎 「今週いよいよ発表ですね。」
広瀬 「ああ、楽しみだ。これをみたら世界中が驚きそして賞賛するだろう」
吉崎 「勿論ですよ。これによって、世界の交通事情は激変し地球にやさしく、地球
平和にも一歩前進しますからね。」
広瀬 「がしかし、私には、まだ、その先があるのだ。」
吉崎 「先?」
広瀬 「吉崎君。」
吉崎 「ハイ」
広瀬 「どこでもドアは、次元の歪みを利用した結節点の一つだと言ったのは覚えて
いるか?」
吉崎 「ハイ」
広瀬 「私はその次元を広げたいのだ」
吉崎 「広げる?」
広瀬 「そうだ。その結節点を広げるのだ。するとどうなる!」
吉崎 「えーっと・・・・・・新たな空間の創出。」
広瀬 「そうだ。それを、実用的なポケットサイズにすれば」
吉崎 「四次元ポケットですか!!」
広瀬 「そうだ四次元ポケットだ!!」
吉崎 「四次元ポケットです!」
広瀬 「四次元ポケットだ!!」
吉崎 「でも、次元を広げるにはそれこそ莫大な金額がかかります。」
広瀬 「だからこのどこでもドアで大儲けするのだ。」
吉崎 「お金を稼ぎにいきましょう」
広瀬 「そうだお金を稼ぐのだ!!」
BGM「お金を貯めよう」。(この曲は、CDで持っているんだけどカラオケモードが
入ってないため変え歌ができません。ボーカル部分を消せるミキサー持ってる奴いる?)
変え歌可能ならそれ、不可能ならそのまま。ボーカルに合わせて歌い踊る広瀬と吉崎。
途中、吉崎歌い踊るのを抜けてどこかに電話をしている様子。それ気が付かない広瀬。
歌の途中で、司会が、広瀬の方向に素早く動き
司会 「博士危ない!」
照明切り替え、助手ストップモーション。司会は広瀬にタックルかましている。
司会 「何ぼやっとしてるんです。あのまま、ぼーっと表に出たら、それこそ思う壷
ですよ確実に消されます。」
広瀬 「あ、ああすまん」
司会 「しっかりして下さい。ここだって100%安全な所じゃないんです。いつ見
つかるかわからない。ほら、例えばあそこの、サラリーマン。物腰で解ると
おり、FBIの日系人です。」
広瀬 「え、FBI?」
司会 「そうです。ほら、あそこのカップルは恋人どうしを偽装したCIA、あ、あ
そこの老人はKGB・・・・いや、素人らしい。民間の圧力団体か何かです
ね。」
広瀬 「何だって、」
司会 「冷戦構造が終結して何年経つと思ってるんです。彼らは久しぶりの大きな仕
事で喜々としている。結構ヤバイですよ」
広瀬 「そ、そうなのか。」
司会 「伏せて!。息も止めて、あの犬は軍用犬です。・・・って事は米軍はもう日
本国内で動いているって事か?」
広瀬 「に、逃げ場はないのか!」
司会 「僕が聞きたいですよ。どこかありませんか?」
広瀬 「そう言われても・・・」
司会 「余り声は出さないで、あの中東系はMRTAです。」
広瀬 「テキトーな事いうなMRTAの何処が中東系なんだ?」
司会 「静かに・・・あの動き耳がいいな、いいですか、いいというまでじっとして
て下さい。」
間 以下は指示があるまで小声
広瀬 「鷹梨君」
司会 「・・・・・・・・・・・・」
広瀬 「鷹梨君」
司会 「何です?!」
広瀬 「じーっとしているのも辛いゲームしようゲーム」
司会 「静かに」
広瀬 「シリトリなんかどうかな」
司会 「みかん」
広瀬 「(大声)ずるいよ鷹梨君」
司会 「静かに!」
広瀬 「(しゅんしてる)」
司会 「・・・・・・・・」
広瀬 「・・・・・・・・鷹梨君」
司会 「・・・・・・・何です?!」
広瀬 「お腹が冷える」
司会 「そうですね」
広瀬 「おならがでそうだ」
司会 「我慢して下さい」
広瀬 「我慢ほど健康に悪い物はないんだよ」
司会 「でも我慢して下さい」
広瀬暫くして、恍惚とした表情になる。司会それに気が付いて
司会 「すかすなぁ!!!!!!!」
広瀬 「・・・・・・・・・・静かに」
司会 「・・・・・・・・・・・・・」
間
広瀬 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鷹梨君」
司会 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
広瀬 「たっかなしくーん」
司会 「・・・・・・・・・・・何です」
広瀬 「・・・・・・・・・あったよ。」
司会 「何がです?」
広瀬 「逃げ場だよ」
司会 「何処です。」
広瀬 「私の研究室だ」
司会 「そんなもん、もう押えられてますよ。」
広瀬 「違う違う。第二研究室の方だ。ここからも近いし、どこでもドアの初期型も
そこにある。」
司会 「何です初期型って」
広瀬 「ドラえもんに出てくるオリジナルに限りなく近いどこでもドアだ」
司会 「(小声解除)・・・・・・・それって、」
広瀬 「(小声)そう、発表した奴は最低二つワンセットだが、初期型は、文字どお
りどこへでも行ける。それ使ってベガスで稼ぐつもりだったんだ。」
司会 「それだ!!!」
広瀬 「シーッ、声が大きい」
司会 「それだ!それだ!クライアントから・・・ヤベ見つかった。」
広瀬 「いわんこっちゃない。」
司会 「逃げましょう」
広瀬 「(白衣脱ぎながら)二手に別れよう。」
司会 「え?」
広瀬 「例の研究室でまた会おう」
司会 「あ、あちょ、その場所知らないで、・・・・・・うわっ来た」
BGM、「ROCK MONSTER STRIKES BACK」(東京スカ&ケン
・イシイ 詳しくはNHK「土曜ソリトン」参照)。ピンスポで、両者その場でドタ足。
音楽に合わせバリエーション宜しく。
ドタ足で追い越し追い抜き。その内、各々の台詞の時は前に出る(常識)
広瀬 「あの吉崎君が、情報をアメリカに流していた?。そんな、そう、そんな事が
・・・いや、でもそういえばあの時・・・・」
広瀬の背後で電話をしている吉崎。会場の方をチラッと見てニヤリ
広瀬 「あの時の電話、まさか国際電話でアメリカへ!?。吉崎!そうなのか!?。
おい吉崎!電話代は自分で払ってるよな!吉崎ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
司会 「くそっ、なんで俺があいつの囮をやらにゃならんのだ!。危うく逃げられる
ところだった。発信機を取り付けといて正解だった。これで足どりは追える
。あとはこいつをなんとかして、どこでもドア初期型を奪取しなくては!」
ドタ足は続く。そのまま照明F.O.それに続いてBGMもF.O.
シーン03:博士の隠れ研究室(そしてエンディングへ。・・・・え?もう?)
照明F.I.物の配置は、シーン01とほぼ同じ。吉崎なんらかの資料を小脇に抱えて
ソデより登場。色々な資料を見回した後、後ろにある”どこでもドア初期型”をみる
吉崎 「マンガと同じ性能を持つ唯一のオリジナル。いや、接触融合を避けるよう誤
差修正機能を備えた。究極ともいうべき機械」
吉崎がドアに触れようとする。そこへソデから声のみで、
博士 「私の作品に触れるな!!!」
博士登場。
吉崎 「あ、博士、無事だったんですか。探したんですよ、何でも発表会で襲撃を受
けて、誰かと一緒に逃げたって、僕もう色々探したんですよ。で、もしかし
たらここじゃないかなって。(博士に近づく)」
博士 「俺に近づくな!!」
吉崎 「・・・・・・・・・どうしたんですか?、・・・警戒したくなるのもわかり
ますけど、僕ですよ、吉崎ですよ」
博士 「触るな!!」
吉崎 「博士・・・・」
博士 「泣くな!」
吉崎 「〃(笑う)」
博士 「笑うな!」
吉崎 「〃(怒る)」
博士 「怒るな!」
吉崎 「じゃ、どうしろっていうんです?」
博士 「どこでもドア初期型から離れてくれ、ここから出てくれた方が望ましいがな
」
吉崎 「?。どうしたんですか?」
博士 「君には失望させられた。情報をMITに売っていたとはな」
吉崎 「そ、そんな事してません」
博士 「どうかな」
吉崎 「だってそうでしょ。もし僕がMITに理論と技術を横流ししていたら、資本
と人の多い向こうの方が、こちらより先に実用化できるじゃないですか!、
でも、向こうはまだ理論形成に従事してるだけなんですよ!」
博士 「・・・・・・・・・そうだな」
吉崎 「それよりも、博士と一緒にいた奴の方こそ大丈夫なんですか?。あやしくな
いですか?そいつ?」
博士 「君の方がアヤシイって言っていたよ」
吉崎 「そいつこそ、僕と博士の関係を壊して、どこでもドアを独り占めにしようと
してるんですよ!」
博士 「・・・・・・・そうか、そう考えてみればつじつまが合う。」
吉崎 「そいつは?」
博士 「さっき二手に別れたんだが・・・」
吉崎 「もしかして発信機かなんかが付けられているかも」
博士 「何!?」
博士体中を探しまくり、何かちっちゃーい物を見つける
博士 「これか、」
吉崎 「これで僕よりもあいつの方が怪しいって事がわかったでしょう。」
博士 「・・・・・・・そうだな、疑ったりして悪かった」
司会 「だまされちゃーいけませんぜ!!」
司会登場
司会 「貴方の助手は常に貴方の近くにいれるんだ、そんな米粒幾らでもつけるチャ
ンスはあるんですよ。こういった場合の口実を常につくっているとしたら、
」
博士 「・・・・吉崎君」
吉崎 「信じて下さい。」
司会 「信じてはいけません」
博士 「って、今までの我々の会話を聞いていたお前も怪しい!!」
司会 「むむ!・・・何故そう思う?」
博士 「科学者としてのカンだ」
司会 「カン?、ふざけた事いうな、そのカンで俺が、日本交通事務局から、依頼を
受けてお前の事を調査してるっていいたいのか?!」
吉崎 「そうだ、とっとと日本交通事務局の手の者だって名乗り出たらどうなんだ!
」
司会 「なんで俺の正体を知ってる」
博士 「フッ、君の事は何でもお見通しさ」
吉崎 「あの、あいつ自分で名乗ったんですけど」
司会 「クソッ、そこまで面が割れてるとは思わなかったぜ!」
博士 「私を甘く見ちゃいけないな」
司会 「こと、俺に関してはそうみたいだな、しかし、お前はその吉崎には甘く見ら
れたな。」
博士 「何、どうゆう事だ」
司会 「彼がMITに情報を流したって事だよ」
博士 「・・・・」
吉崎 「あいつの言う事は信じないで下さい」
司会 「一日付けのネイチャー誌に、MITの公式見解として博士の研究を否定する
文面が載ってますよ」
博士 「何?!」
司会 「理論が向こうに渡ってなきゃ、この世界共通の科学誌にこうも載らないでし
ょうがね。理論も今日の発表が最初のハズ、どうしてそれがこうも早く、反
論が出て来るんでしょうね。・・・・答は一つですよ」
吉崎 「僕じゃありません」
司会 「君の調べは付いてるんだ。君、どこの手の者だ?」
(↑意味は解りますが日本語的に変になってます。アドリブで突っ込み入れ
て下さい)
博士 「それはどうゆう事だ」
司会 「MITに問い合わせた所、吉崎っていう日本人学生はいないそうだ」
博士 「何?!」
吉崎 「で、デタラメだ!」
司会 「ちゃんと写真を使った面通しも済ませてある。君はMITの学生じゃない」
博士 「吉崎君」
司会 「お前はどこの手の者だ」
吉崎 「・・・・・・・仮にそうでないとしたらどうなる」
司会 「何?」
吉崎 「仮に僕がMITの人間じゃないとしたら、僕がMITに情報を流したという
のは矛盾になる。」
司会 「なるほど、」
博士 「そ、そうだ。その通り」
司会 「でも、特に問題はない」
博士 「そうだ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何で?」
司会 「君の今の発言を汲んで推理してみると選択枝は二つ、君がMITの人間だっ
たら、情報を流した事は成立する。そして君がMITの人間じゃなかったら
、どこでもドアの事を良く思わない連中に依頼された人間だと言う事になる
。・・・・・・俺と同業者ってわけだ」
博士 「なーるほど・・・・と言う事は君達は少なくとも私の味方じゃないわけだ。
」
司会 「今ごろ気が付いたのか?」
博士 「うむ、今ごろ気が付いた」
司会 「天才とナントカは紙一重ってやつか?・・・・・・ま、そんな事はどうでも
いいんだ、これが。こっちの仕事を早く切り上げちまおう」
司会ドアに近づく
博士 「そのドアに近づくな!!」
吉崎 「そうだ近づくな!!」
司会二人の声も聞かずに近づく。そして、司会、吉崎何らかの違和感を感じる
司会 「何だ。」
吉崎 「・・・・・・・様子が変ですね」
司会 「わかるのか?・・・同業者か?」
吉崎 「三人・・・もっといますね」
博士 「え?何が?」
司会 「仕方ない急ぐか」
司会、机の上の資料(吉崎が置いたやつ)を奪おうとする。が、一瞬速く吉崎が資料を
取る
司会 「渡してもらおう」
吉崎 「いやですね」
司会銃を出す。
司会 「急がないとまずいでしょ、ここは既に囲まれている。」
吉崎 「かといってお前が資料を持ち出すのはどうかな」
司会 「急いでるって言ってるでしょ、三つ数える123」
吉崎、3と同時にてを上げる。落ちる資料。司会が、それを拾う(その時に吉崎べーと
かふざけたことをする)
司会 「さて、俺は、資料と初期型をあるところまで持ってこいっていうのが仕事で
すから、ここで失礼します。」
銃を構えながら、ドアにより、ドアを開けようとする。が、開かない。
司会 「ん?、何で開かないんだ?」
博士 「ノブの所をよく見ろ」
司会 「八桁の数字がある」
博士 「そうだ、これは限りなくマンガオリジナルの性能を持っていると私がいった
ろう、原作にもある機能、キーロックだよ」
吉崎 「さすが博士!」
司会 「博士」
博士 「なんだ?恐れ入ったか?」
司会 「誕生日いつですか?」
博士 「1950年10月19日・・・・あああ!!」
司会 「ナイス!」
吉崎 「バカー!」
司会キーロックを解除する
司会 「では!改めてサラバ!」
ノブを回すが、開かない。何度か挑戦するもダメ
司会 「クッ、どうゆうことだ!」
博士 「フー私も忘れていたよ。唯一原作と違うところをね」
司会 「どこだ」
博士 「いやいや、私も歳かもしれんなぁ」
司会 「早く言えっ!」
博士 「それは電源だ」
吉崎 「電源!」
司会 「電源ってどうゆうことだ!」
博士 「そのどこでもドア初期型は外部電源なんだよ。何故ならどこでもドアはその
性質上内蔵電源は危険なのだ。だが、外部電源にしたことによって最大の特
徴がスポイルされてしまった。」
司会 「なんだそれは!」
博士 「ドアそのものも移動するという点だよ」
吉崎 「そう、ドアも移動できなくては、例え別の場所に移動できても戻ってくるの
は大変です」
博士 「その通り、つまり、電源を内部にする技術が完成しない限り本当の意味での
オリジナルにはならないのだ!」
司会 「ならとっとと、内部電源をつけりゃいいじゃねーか!」
吉崎 「それは無理です」
司会 「何?!」
吉崎 「今のところどの家電品も電源部の小型化できていません。充電池ではパワー
がよわいんです。それにこのドアは、このサイズにして発電所一個分の電気
消費量を誇ります。これでは、どんなに抵抗値を変化させても不可能です」
司会 「じゃ、どうする。周りは既に囲まれているんだぞ!どうやってここから脱出
する」
博士 「吉崎君」
吉崎 「あ、ハイ」
博士 「きみの発言には少し時代遅れな節がある」
吉崎 「え?」
博士 「どこでもドアに内蔵できる電源の理論は既に完成しているのだよ!」
司会 「何」
吉崎 「本当ですか、」
博士 「本当だ。理論を簡単に解説するとこうだ。どこでもドアの電源部に任意の亜
空間を形成し、そこに発電所を設置する」
吉崎 「博士!どこでもドアを応用した四次元ポケット構想の転用ですね!」
博士 「そうだ、以前発明したスモールライトによって縮小した物を利用しようかと
始めは考えていたが、アレは一定時間を経過すると状態反応を起こし、本来
の大きさに戻ってしまうからね」
吉崎 「成る程、流石博士だ!」
博士 「これで天下は」
博・吉 「我々の物だ!!」
吉崎 「じゃ、資金を荒稼ぎしましょう!!」
「お金を貯めよう」が流れる、歌い出す二人。そこを司会が
司会 「やめんか!!」
博士 「なんだよ良いところを」
司会 「喜ぶのもいいがな、今ここで喜んでもどうにもならんだろ、周りは囲まれて
いるんだ。・・・・博士、その理論出してもらおうか」
博士 「いやだね」
司会 「何」
博士 「出したとたん私を消して、逃げる気だろ、」
司会 「周りを囲まれているのに?」
博士 「資料は持っているんだ。その初期型を取引の道具にして、その場は逃げる。
そして、ライバルが研究している間に商品化して売り出す。おおよそそんな
所だろう」
司会 「いい読みです。では出して下さい」
博士 「生憎文面ではまだ存在していないんだよ。(あたまを指し)ここにある」
司会 「なら、一緒に来てもらいましょう」
吉崎銃を出し、博士の顔に強めにくっつけ
吉崎 「動くな」
博士 「よしはひふん」
司会 「正体をあらわしたな」
吉崎 「博士を殺したくなければ、資料を置いて出ていって下さい」
博士 「ほんほによしはひふんははひふへほひほは?」
吉崎 「何言ってるかさっぱりです。(司会の方をみて)さ、資料を置いていって下
さい。」
司会 「出来ない相談だ」
博士 「ほうゆうほほはひい」
吉崎 「困りますね」
博士 「ほうへ」
司会 「・・・・・・・・・お前ら妙だな」
吉崎 「何がです?」
司会 「どうして博士が落ち着いてるんだよ」
博士 「ほへはほふとはへほほあいはひひんはいはんへいほひうほほはへいひふひへ」
司会 「何言ってるかわからん!」
吉崎 「・・・・・しかたないですね」
吉崎、銃を離す
博士 「ふはひへほへはほうゆふほほはほいうほ」
司会 「・・・・・死にたいか?」
博士 「・・・・・つまりだね。私がどうして落ち着いているかと言えば、私と、彼
との間に信頼関係が結ばれているという事のあらわれなのだよ」
司会 「ほー、今そいつに銃を突きつけられていたのに?」
吉崎 「誘拐犯罪の時に警察と犯罪者との間に暗黙の安全協定が結ばれたりするのと
同じですよ」
司会 「お前には聞いてない。・・・ここを囲まれているのに、その落ち着きようが
アヤシイ・・・」
吉崎 「そう気にするような物でもないと思うけど、」
司会 「うるさい!、・・・・・ドラえもん・・・スモールライト、タケコプター、
そして、どこでもドア、・・・その心は、」
司会、机を見て、
司会 「そうか、タイムマシン。お前らタイムマシン使って、過去か未来に・・・そ
うだ過去に逃げて、この理論うっぱらっちまおうって腹だろ!」
吉崎 「何言ってるんです?タイムマシンなんて、作ってませんよ」
司会 「ふざけるな、俺をだまそうったって!(机を見)俺をだましたなぁ!、タイ
ムマシンなんかねぇじゃねえか!」
博士 「一人でボケつっこみしてんじゃない。タイムマシンなぞ最初からないわ!」
吉崎 「大体それは、理論上無理です。」
司会 「無理?」
博士 「時間という物は常に不可逆な存在なのだ。」
司会 「ふきゃぎゃきゅ?」
博士 「不可逆。後戻りは利かないということだ。」
司会 「なぜ?物理学というのは+と−を極める物だろうが!」
吉崎 「それは少し語弊がありますよ」
博士 「時間の問題というのは単に、そういった物理学的定義には当てはまらない。
人間の進化の過程においての問題だ。」
司会 「過程?」
博士 「そうだ。人間は時間を支配した存在とはいえないのだ。むしろ時間に振り回
されっぱなしと言って良い。つまり、支配できていない存在を支配すること
など不可能に近い。」
司会 「・・・・よくわからんが」
吉崎 「つまり、仮に”亜空間”としておきますが、その亜空間においても、時間の
流れそのものは変化しないんです。もし変化が可能であれば、我々は、若返
ることも老いることも思いのままにすることが可能になります。しかし、そ
れは今の所事実上不可能。我々がもしタイムマシンの開発に対して真剣に取
り組もうと思うのならば、機械的な時間の制御装置。そう、映画の「バック
・トゥ・ザ・フューチャー」でいうところのフラックスキャパシュターのよ
うな物がないと無理なのです。」
博士 「私もそれの開発は何度か試みたが、人間としての限界にいつもさいなまれ続
けた。私は・・・私が、どこでもドアを開発する発端になったのは、そのタ
イムマシンにある。」
博士悲しげに、
博士 「私が五歳の頃、時は折しも、高度経済成長の真っ直中だった。それによる車
文化の到来。それはそれで素晴らしい物かもしれない。しかし、私はそれに
より、最愛の子を失った。
崩れる博士
依子ちゃん・・・左目の横のピンク色のホクロが可愛い子だった。私は、こ
の頃から移動を目的としたあらゆる機械を忌み嫌った。どれをみてもあの娘
を奪った物にしか見えなかった。そして、その時悟った。移動するときに何
も問題が起きない物を、私自身が作り出せばいいと、子供心に色々思案した
ものだ。それでも最初は、彼女を救いだそうとして、タイムマシンに関係し
た書物を読みあさった。が、そんな物はたかが知れてる。それに、その思考
形態がネガティブだったのにも嫌気がさした。彼女が俺に何を残してくれた
だろう。そして私は気がついた。これからの人にとって有用な物を開発しな
ければ、あの子はうかばれることはないだろうと。その時とある本屋で見た
マンガが、」
司会 「ドラえもん」
博士 「・・・・そうだ、その中でどこでもドアを見たときに”これだ!”と思って
体が震えた。これこそ、神が私に与えた啓示だと思った。そして、私は人生
の全てをかけて、どこでもドアに始まるドラえもんアイテムの発明に取りか
かったのだ。」
しんみりした間。司会ちょっといたたまれなくなり、書類の入った袋を机に置き少し離
れる。素晴らしい程、テレテレな間、司会や、吉崎は涙などを拭いたりしている。博士顔
を上げ、様子を伺う。そして、静かーに机の書類を奪取し、さろうとする。
上記の事をやるときに博士の以下の台詞を追加して下さい(不要と思ったら削って結
構。)
博士 「そういえば、あの子と遊んだのもこれくらいのいい陽気だった。かけっこが
得意でねぇ、鬼ごっこをしてはいつも負けていたよ。あの時の事を幸せって
いうんだろうなぁ・・・」
司会 「ちょっと待てよ。1955年って高度経済成長期か?」
博士慌てて、机の下に隠れる
吉崎 「そうだ。ドラえもんって、そんなに古くから連載していたっけ?」
司会 「博士!」
吉崎 「・・・消えた?」
司会 「チッ、逃げられたか?」
吉崎 「バカな!、第一外は囲まれているんだぞ!」
司会 「自ら直接交渉に出向いたか?」
吉崎 「それは、博士の性格上ありえない。」
司会 「・・・なるほど。」
吉崎 「ということはだ。」
司会 「近くにいる」
司会、吉崎、コンビ状態になり、周りを伺いながら、机の周りを歩き始める。博士、そ
れにあわせ、同一直線上を移動する(ドリフのコントのような展開)これで、正にドリフ
パターンを炸裂させる。三人同時に振り向いたりとかする(お好み)。そしていつの間に
か、博士が先頭になっていて、博士が「見つかったか?」等の指示。その時の博士の直の
後ろの司会がその矛盾に気付き、博士にハリセン
博士 「ちょっとしたお茶目じゃないか」
司会 「あなたまだ自分の立場ってものを理解してないんじゃないですか?」
博士 「そんなことはないぞ」
司会 「本当ですか?」
博士 「勿論だ」
司会 「アヤシイ」
吉崎 「でも、博士はこんなモンですよ」
司会 「肯定すんな!」
博士 「そうそう私なんてこんなモンだよ」
司会 「あー頭痛くなってきた」
博士 「あ、頭痛薬なら、・・・」
司会 「そうゆう意味で言ってんじゃない!!。今の状況解りますか?、敵味方入り
乱れて・・・殆ど敵でしょうが、いつ突入してくるか解らない連中が外にい
るんですよ!しかもその組織の性質上戦闘レベルは高い。あなたを守ろうと
しても守りきれる人数じゃないんです。」
博士 「あ、守ってくれるんだ」
司会 「貴方を守って、こっちの仕事の交渉材料になってもらわないと、私が困るん
ですよ」
吉崎 「ちょっと待って下さい。・・・・・・外、静かすぎます。」
間、司会と吉崎は険しい表情。博士は「何の事?」位の感覚
司会 「いつから?」
吉崎 「さぁ、こっちもそろそろシメてかないとまずいですね」
博士 「シメシメ」
間
司会 「奴ら何処から来ると思う?」
吉崎 「プロですからね、意表を付いて正面か、若しくは・・・」
博士 「あ、あのね、今の私のギャグ”シメシメ”のどこが面白いかというと、吉崎
君の・・・」
吉崎 「静かに、」
間
博士 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暇だ」
司会 「・・・・・・・静かに」
博士 「(以下小声)・・・・・・・そうだ、シリトリしよう」
司・吉 「みかん」
博士 「うーん二人してつれなぁーい」
司・吉 「(無視)」
沈黙、BGM一考。無音もいいかも。
突然ガッシャーン等の生音(舞台監督等宜しく)、慌てふためく三人、司会と吉崎は銃
を構え、「動くな!」等の叫び。
BGMはかなり大きくいくと思う(音で舞台を圧迫できるだけ圧迫するつもり)ので怒
鳴り気味で、テンポ良く宜しく。
司会 「動くな、こちらには博士がいる。論文等の資料もこちらだ、我々に何かしら
があった場合。この資料は処分する。・・・・・・そこ動くな!」
吉崎 「博士も動かないでください。それと窓には近づかないで下さい。狙撃の可能
性もありますから」
博士 「私のした事はそんなに悪い事か?」
吉崎 「全世界に多大な経済的影響を与える事は確かです」
司会 「そうですね、例えば、あの左手の奥にいる男、観光地の旅館関係者の一人で
す。ドアが製品化されれば、宿の心配は消えますからね、寝るときは自宅に
戻ればいいってね。その分値上げは必死だろうしそうなると、莫大な赤字が
待っている。理由はそんな所でしょう。」
博士 「そんな所にまで影響を与えているのか私は、それでは夏目重工業との契約は
どうすればいい!」
「え?」という間(BGMも落ちます)
吉崎 「博士今、」
博士 「え?何?」
司会 「おい!、今なんて言った!」
博士 「え、だからぁ、どこでもドア製品版の製作を三丁目の夏目重工業にライセン
ス契約したのは、まずかったかな・・・・・・って」
司会 「いつした!!。初耳だ!」
吉崎 「私もですよ博士!!」
博士 「今日だよ、今日。発表会前にちょちょっとね」
吉崎 「ちょちょって」
ここで、ガヤ入れようか?(「なんだよー」みたいな)で、司会が身ぶりで
司会 「あのーお帰りですか?、もっしもーしみっなさーん!・・・・・・」
吉崎 「はかせー」
博士 「吉崎君。だって、お金を稼がにゃどうもこうもないだろう」
吉崎 「そうですけど」
司会 「(そのやりとりを見て)・・・・・・アホらしくなってきた。俺も帰るわ」
吉崎 「あ、かえっちゃうんですか?」
司会 「契約終わってるんじゃ、どうしょもないでしょ。んじゃ。・・・・・・」
吉崎 「じゃ・・・」
司会ソデに去る
吉崎 「何かあっと言う間に落ち着いてしまった」
博士 「ねぇ」
吉崎 「で、その製品版いつ出荷されるんですか?」
博士 「まだ、だいぶ先だよ。木目素材がないんだ」
吉崎 「え?」
博士 「家具調にしないと客の食いつきが薄いんだよ。それに製品の性格上原作に近
い感じの物でないとね」
吉崎 「博士、」
吉崎、名刺を出す
吉崎 「私、”宮田・インテリア・シアター”略して”MIT”の吉崎ともうします
その件に関しては我々の製品はいかがでしょうか?」
吉崎パンフレットをさしだし
吉崎 「えーっと原作版に近い木目調を選ぶとすればこんな所からが妥当かと思われ
ますが、・・・・」
博士 「えっっと、どれ?」
*吉崎 「こちらです」
博士 「もうちょっと濃い方がいいんじゃないかな?、」
吉崎 「それですと、(パラパラめくって)こちらはいかがでしょうか?」
等のやり取りが行われる。”*”の位置から、照明は徐々にF.O.
BGMも同じ位置から徐々にF.I.(篠原ともえじゃなきゃイヤですぅ〜ムフゥ〜)
終わり。
誤字があるが、直す暇ありませんでした。すいません。 1997/03/01
以上の様に変更しました。こっちがライン引いてなくて、削除してない所もあると思
いますが、その位置に関しては、大久保&金久保に聞いて下さい。あと、誤字まだ直し
てません。すいません。 1997/03/27
誤字直したつもりです。
志村直希
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