あさはかな評論

現在、以下を公開中

志村がここ何年か映画館で観ている映画リスト

オーソドックスのクライシス
キューブリックの死
一時間後にね♪
踊っちゃう♪
軽い失望の果てで

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オーソドックスのクライシス

 「アルマゲドン」を見ました。”大人のSF”の匂いをプンプンさせた「ディープインパクト」に比べジュブナイル色の強い「アルマゲドン」は観ていて久しぶりに「隕石をもっと落とせ!」と思った。それくらいCG部分には燃えるものがある。あとは、松田聖子(笑)。
 話の構成で見ていくと、後半、粗が目立つ映画でしたね、面白かったけど。
 まず、第一に気になったのが、”隕石に着いてから”阻止限界点(とは、物語では言ってなかったが・・・)が、もうそこまで来ているにも関わらず、そこでの描写がイヤに丁寧(でもないが)に時間を割いているのが気になる。ああいうのはパッ、パッ、パッっとやるべきだろう編集が悪いのかな?。しかも画面が解りづらいのも難でしょう、一部何が起きてるのか訳解らなかった。まぁ、そんなんは全部エアロスミスの唄で相殺されてしまうのだけど(笑)。あの曲はいいですね。うん、さすが、娘とブルース・ウィリスを引き離そうと躍起だったのが解るぞパパ(笑)。もう、頑張っちゃって(笑)。

 映画としての出来は面白いので、多分気にならない人には気にならないと思いますが、ああいうので二時間半は長いかもね、もっとパッと終わらせてばいいのに(ああ、久しぶりの毒舌トークなのかな?)。


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キューブリックの死

 スタンリー・キューブリック監督が、亡くなった。70歳だった、死因は本人の希望か発表はされなかった。つまり、ある意味謎の死。らしいと言えばらしい方法をとったものだと思う。
 僕はこの監督に対しては、尊敬とある種の嫌悪感がある。その徹底した映像センスには、その演出力の凄さから、嫌悪を感じるのだ。僕にとっては「時計仕掛けのオレンジ」がそれにあたる。あの映像センスには耐えられない感がある。映画その物は、当時作られた頭の悪いサイバーパンクといった感じであるが、そこから滲みでてくる感覚がイヤなのだ。断っておくが、これは誉め言葉だぞ。この映画は、一度最後まで通してみたが(時期としては、初のビデオリリース時)繰り返し見れない、何度か挑戦したが、オープニングの主人公のアップでいつも切ってしまう、生理的にダメなのかもしれない。
 その僕が感じた嫌悪感が一級のエンターテイメントになった「フルメタルジャケット」、当時のままなので未だにTV放送させると、その八割が放送コードに引っかかる「ロリータ」、SFの頂点と言われる「2001年宇宙の旅」は、手塚治虫が、時間の関係で、参加できなかったというエピソードおも内包している。「博士の危険な愛情」というSFかつ厳しい風刺の映画もある。キューブリック監督自身は、そういった意味では非常にオールマイティだったといえる(一ジャンル一作しか作らないという名言のせいかもしれない)。この監督が新作を完成させた後に死去したのは、偶然かそれとも、「これで映画は終わり」と言わしめたのかは解らない。しかし、文字通りこの遺作は、今年7月に公開される予定である。


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一時間後にね♪

 映画公開時に、TV東京のCMで気になっていた映画「タクシー」を観る。これは、リュック・ベッソンが、脚本・製作を担当した映画で、なかなか面白い感じになっている。話に関しては端折るけれども、構成・流れに関しては、非常にオーソドックスで分かり易く、基本とも言うべきファクターが多い、まるで映画の教科書のようだ。
 ただ、演出が、本当にそつなくこなされているので、本当ならもっと、ドキドキするような感じになるはずなのに、先が読めてしまうのが少し悲しい。
 ホンは本当に巧くまとまっている。という、まとまり過ぎちゃったのかな?演出に遊ぶ場所が無かったのかも・・・いや、あるよなぁ、うーん。映画って難しい(笑)。
 カーアクションは、プロのレーサーを使っているだけあって巧いし、それに合わせた曲も巧くマッチしている。うーん、なんか書いてて「つまんないオーラ」がでてる文章に見えるなぁ・・・。
 やはり、卒のない演出が、そう思わせちゃっているのかもしれない。あれだけしっかりした脚本なので、どう弄ろうという感じもあるのかもしれないんだけど、むしろ荒削りの演出のほうが良かったかもしれん。ベッソン本人が演出したら、どうなるか?そんな事を考えてしまう映画だった(って、そこら辺の映画よりは全然面白いぞ!!)


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踊っちゃう♪

 最強のインド映画「ムトゥ踊るマハラジャ」を観る、実に楽しかった。実際上映時間が、結構長いので、観る方も結構大変かなと思いきや、コレが実に楽しい。唄うか踊るかという感じで、観る者を圧倒させる。ストーリーは、義理人情のみにくいアヒルの子というイメージだが、そのベーシックかつしっかりした脚本があるからこそ逆にあの破天荒なノリは観ていて実に気持ちが良いのだ。思わずサントラが欲しくなってしまう。
 それに、さすが今世界屈指の映画大国となっているインドであって、カット、編集のレベルも実に高い。唄が入るシーンになると、そこらのビデオクリップなんか、足元にも及ばない、編集のセンスが観ていてグイグイ引き込まれる。実に愉快で、実に爽快で実にパワフル。元気の出る映画ってこういうのを言うのかもしれないというくらい”映画”というものに対しての面白さに詰まっていた。いやぁ、ホントこういうのが”映画”なんだろうね。


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軽い失望の果てで

 「トレインスポッティング」は、青春の実像を捉えた限りなくだらけた映画だといえる。それもユアン・マクレガーのごく自然な演技に観るものが引き込まれていく。なんか最初トイレに入っちゃうのが凄くイヤだったけど(笑)。あの手のトリップシーンや、小技の絡め具合はこぎみよくて見ていて気持ちがいい。特に後半の薬抜きのシーンで見る幻覚は、日本の押井監督っぽい感じ(と思ったのは俺だけか?)で、その画面の作り方、小道具のチープさも相まって観ていて凄くドキドキした。
 あ、ドキドキしたといえば、ユアンの彼女役の子(名前忘れた誰か教えて)あの子にはドキドキ(笑)。いやぁ、メチャクチャ可愛い、特に制服姿なんか、キュートって感じで、もーメロメロ。俺的にそのためにもう一回観てもいいなぁ(笑)。
 ただ周りがこの映画に騒ぐほど僕にはピンと来るものは感じなかった。いや、面白くないとかそういうんではなく、感覚的にあの怠惰な感じとかが、自分たちの場とかなりシンクロしているような面もあって、近すぎてピンと来ない感じだった。それだけこの映画の持つ日常の感覚はリアルだ。あの乾いた感じとかがいいよね。


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