あさはかな評論

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CMの妙
PS2の誘惑
ソニーのフォーマット
WS&PS2
WSの視野
PS2の思惑

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CMの妙

 「I'm not boy」
 今月に入ってこの衝撃的なCMが流れた。SNKのネオジオポケットのCMである。知っての通り、”boy”はゲームボーイの事で、真っ向から任天堂を睨んだCMになっている。最近、特にゲーム業界は挑戦的というか、狙ったCMが多い。
 一番こういったCMの走りは、多分「ドラクエW」線路と人とゲーム画面が交錯していき、「D・Q・W」と順番にでるCMは今でも鮮烈に覚えている、一言でいえば「カッコイイのだ」ゲームが一種の文化になった瞬間とも言える気がする。
 そして、現在のゲームCMのレベルをあげたのは、勿論プレイステーション(以下PS)である。あれは、CMプランナーが凄くいい仕事をしているのがよく判る(因みに、PSのCMは「プレプレ」というPSのファンクラブ(二ヶ月に一回CD−ROMで配布)で定期的にCM集がついている事で、CMの質が高い事を宣伝しているようである)。それに平行する形でセガサターンの「せがた三四郎」や有名な湯川専務(これを書いている時点では常務に降格)を起用したドリームキャスト(以下DC)がある。
 ここにきて解るのが、新機種の発表に関して、各社、シェアが多い所を上手く利用している点である。DCの場合は、PSを持ち上げて、自虐する事によって”この不況の中でも俺は頑張っているんだ!”という”おじさんはガンバル”を湯川常務に照らし合わせて商品の宣伝も行う事に成功しているし、ネオジオポケットも、CMの雰囲気を一時期のゲームボーイのCMで流れていたスタイリッシュ感を表現している。

 でも、この二つのCMで一番面白い点っていうのは、実は、DCもネオジオポケットもも、同一陣営だって事だな(笑)。
 *注:ネオジオポケットは、DCに繋がる。
 だから、これからでる「ワンダースワン」がどういったCMをはってくるかが楽しみなところかも知れない。
関連:SCE
   セガ
   SNK
   バンダイ

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PS2の誘惑

 3月2日プレイステーション2(以下PS2)の仮仕様が発表になった。
 予想時期より若干早いが、まだまだ仕様面で多少の変更は出てくると思う。今回の発表にはデモンストレーションも兼ねて「SCE」「スクウェア」「ナムコ」「フロムソフトウェア」の4社のソフトのデモも公開された。画像面では、「FF8」のムービーシーン並の画質で、ゲームが操作できるという感じのモノで「アーケード」を超えた雰囲気すらある。

 CPUは、東芝との共同開発による128bitチップで、IEEEで発表したタイプの物を更にクロックアップさせて、学会発表時の秒間5500万ポリゴンから、6600万ポリゴンに変更になり、周辺機器も、PCカード(多分TYPE2だろうな・・・)やUSBに対応している。グラフィック面でも専用チップを開発して採用している形で、その性能面において既にドリームキャストを遥かに凌駕する(何たって、単純比較で、現行のPC用グラフィックアクセラレーターの20倍)。

 しかし、一番の注目点は「今までのPSソフトがそのまま使える」という点である。これは、今までのゲーム史に於いては初めての事で、本来下位互換そのものは、新ハードの性能を落とすため、各社(任天堂や、セガね)切り離しをする事で新ハードを開発した経緯もあり、この下位互換(しかも、ワンチップで設計できたらしい)は、今までのPSが培ってきたシェアをそのまま、PS2に移行できるというメリットも相まって、SONYの天下も未だ続くという感じか?

 メディアの方は、CD−ROMとDVD−ROMの両対応。映像のデコードはMPEG2。DVDビデオも見れると言う事だね、かー、DVDプレーヤー要らずになってしまう。例によってドライブの回転速度が気になるが、現行のモノで今はDVDが四倍速、まぁ、結局の所遅い。メモリを32メガ搭載してるのは、これに対応したとしか言えないだろうなぁ、元々PSのメモリは小さい事で有名だし(笑)今回のコレが多いか少ないかは、出てくるソフト次第といった所だと思います。


 あ、因みに、開発はLinux。アンチウインドウズ派御用達OSですね、元々DCが、ウィンドウズCEを採用した事に対して、PS2でもCEか?と噂されていたので、どうでてくるかと思ったけれども、こうゆう感じに落ち着いたようですね。なんかソニーって感じです(笑)。
 価格そのものは新聞報道とかでは、五万円程度という事ですが、うーん、どうでしょうね、高いと見るか安いと見るか、ハードの性能を見る限りでは、安い方ですかね・・・。
 IEEE1394(VAIOでいう所のiLINK)も採用してるし、ゲーム機と言うよりは、家庭用のホビー端末的な所を目指す形かな(かつてのピピンのようだが・・・)、DCと、そういった意味では目指す方向性が近い感じです。さぁ、どこまで正式にでてくるか楽しみですが、とりあえず、実際のデモ(早ければ、今月のゲームショーで見れるのかな?)を見るまでは、静観してみましょう。


CPU−128ビット「Emotion Engine」
クロック周波数:300MHz
キャッシュメモリ:命令・16Kバイト/データ・8Kバイト+16Kバイト(SP)
メインメモリ:Direct RDRAM
メモリ容量:32Mバイト
メモリバス・バンド幅 3.2Gバイト/秒
コ・プロセッサ:FPU(浮動小数点乗加算器X1,浮動小数点割算器X1)
ベクトル演算ユニット:VU0+VU1(浮動小数点乗加算器X9,浮動小数点割算器X3)
浮動小数点演算性能:6.2GFLOPS/秒
三次元CG座標演算性能:6600万ポリゴン/秒
圧縮画像デコーダ:MPEG-2

グラフィック−「Graphics Synthesizer」 クロック周波数:150MHz DRAMバス・バンド幅:48Gバイト/秒 DRAMバス幅:2560ビット ピクセル構成:RGB:Alpha:Z(24:8:32) 最大描画性能:7500万ポリゴン/秒
サウンド−SPU2+CPU 同時発音数:ADPCM:48ch(SPU2)+ソフト音源数 サンプリング周波数:44.1/48KHz
I/O Processor CPUコア:PlayStation CPU クロック周波数:33.8/37.5MHz Sub-BUS:32ビット 入出力:IEEE1394,USB 通信ポート:PCカード(PCMCIA)で対応
メディア−CD-ROM/DVD-ROM

関連:SCE
   東芝

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ソニーのフォーマット

 ここにきて、ソニーは、ソニー・ミュージック・エンタテイメント(以下SME)とソニー・コンピュータ・エンタテイメント(以下SCE)を、100%子会社化した。SMEは、音楽部門、SCEは、コンピュータ(主にプレイステーション(以下PS))の分野でも大手となっている会社である。これは、SCEが今回発表した「PS2(仮)」のに関係している部分が多いと考えられる。
 「PS2」は、前述部分にあるスペックを参照してみてもらえればわかるが、現在のコンピュータのスペックと比べてもそれを遙かに凌駕する性能を持っており、ペンティアム3の三倍。パワーPC”G3”の二倍の性能を持っているそれを家庭用ゲーム機として、遅くとも来年の三月には出荷を開始するのだが、「あくまでゲーム機」というSCEの発言は、”社交辞令”でしかないのでは?と思える節が今回の件で浮上してきている。
 それは別に「PS2」の入出力ポートに、USBやIEEE1394を採用しているとか、PCカードに対応しているからとか、というわけではなく、ソニーそのものが「PS2」において、家庭内でやろうとしている事が、見え隠れし始めているという点である。
 「PS2」は、単なるゲーム機で終わることはまず無い。未だ取っつきにくい感のあるパソコンに変わる家庭用端末としての可能性(特にネットワークでの)を十分秘めているし、ソニーは、自分の持ちうるソフト資産のすべてを、これに移行し始めるかもしれない。インターネットによる、オンラインでのソフト供給も徐々に浸透し始めている。ソニーは、例によって独自フォーマット(メモリースティック怪しすぎる)で、音楽供給なども最終的にやってくるだろう。実際問題としてMP3のような圧縮方式なら、CD一枚分は、コンパクトフラッシュ程度の容量でまかなうことが出来る。
 何げにPC市場に独自の規格を展開し、それをスタンダードに押し上げようと、ソニーはそういった意味で必死なのだ。
 ソニーの考えは、ここ二三年という訳ではなく、10年後のフォーマットをソニーに仕立て上げるべく動き出している。「PS2」は、その可能性の第一歩になる。

関連:SCE

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WS&PS2

 多種多様なサードパーティを従え、4800円という魅力的なプライスでリリースされたバンダイの「ワンダースワン(以下WS)」ゲームボーイ、ネオジオポケットなどに、代表される携帯ゲーム機の戦争に、後発で登場した。
 ゲームボーイは、事実上世界第一位の出荷とシェアを誇るゲーム機で、その息も長い。多量なソフト資産も構え、後から登場した「N64」との連携も見せ、携帯ゲーム機としては、スタンダードな位置にいる。続くネオジオポケットは、ゲームボーイに真っ向から、戦いを挑むような形で登場し、セガの「ドリームキャスト(以下DC)」との関係強化を進め、任天堂陣営に対抗する。「DC」や「プレイステーション(以下PS)」には、それぞれ、「ビジュアルメモリ」「ポケットステーション」といったPDAとしての可能性を秘めた携帯ゲーム機があるが、この中で最後発に登場した、「WS」は、一体この戦いに何を挑むのか?
 「WS」は、任天堂内で天才と言われ、ゲームウオッチから始まるファミコン、ゲームボーイ、ヴァーチャルボーイ等を開発した、故・横井軍平とバンダイの共同開発の製品でモノクロではあるが、非常に美しい画面と、縦横どちらでも、利用できるデザイン、操作性を兼ね備えていて魅力ある商品になっている。
 家庭用ゲーム機との連携を見せている、他の携帯ゲーム機に比べ、弱い感のする「WS」だが、この機種の流通は、SCEがとり行っている。公式発表はされていないので、予測の範囲になるが、「WS」は、将来的に「PS2(仮)」との連携があると考えられる。スクウェアを筆頭とするサードパーティが多いのは、そういった思惑が、暗黙の内に成立しているからなのかもしれない。但し、これは、バンダイもSCEも、そういった話は出ていないと言うことなので、なんとも言えないが、ソニーの「ポケットステーション」の可能性とをふまえて考えた場合。考えられうる組み合わせのような気がする。
 すべてはPS2がでたらわかるんだろうなぁ・・・。

関連:SCE

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WSの視野

 いよいよというか、PDAに関しての企業間争いが始まる。この6月末にバンダイが、現在出荷している携帯ゲーム機「ワンダースワン(以下WS)」をメール端末として、利用することを発表した。商品名は「ワンダーゲート(以下WG)」これは、WSにセットし、携帯やPHSを繋ぐことによって、利用できるというもので、現在発売されている、モバイル機(カシオペアとか)や、メール端末(ポケットボードとか)の市場に、ゲーム機が食い込むという形になる。
 このWGは、携帯電話通信のプロコトル(PDC)や、PPP、TCP/IPを実装していて、HTMLも3.2に対応、つまりネットサーフィンも、できるというスグレモノ。メール機能もPOP3・SMTPに対応していて、HTMLメールや、画像添付も可能。通信速度は、本体側のポートの制約により、38.4Kbpsまでだが、メール端末、もしくは簡単にチェックするだけのWeb端末で観る分には、いいかもしれない。  文字入力は、ソフトウェアキーボードになるが、連文節変換できるので、かなり機能面で充実していると考えるべきかもしれない。何しろ価格帯が安い。現在WSは4800円(メーカー希望小売)で出ている製品。そして、このWGの価格帯も、それに準じての販売ということをバンダイサイドでは言っている。これでチェックできるメールのタイプが、ユーザーが既に契約しているプロバイダも使用可能であれば、かなり有力なアイテムになることは、間違いない。
 というのも、これはバンダイは開発元であって、販売するのが各キャリアだと言う点。実際どれだけの対応が出てくるかは分からないが、年末発売に併せて、かなりのキャリアの参加が考えられる。バンダイとしても、これを利用したゲームや、ポストペットのようなメーラーのサービスや、WGその物のプログラムアップデートなども考えているというので、今後商品の概要が明確になるにつれ、そのすごさが分かってくるかもしれない。  ただ、バンダイそのものが、プロバイダとして機能することはないようだ、ピピンの失敗もあるし、あくまで、各セクションと協業することによって、進めていくようだ。  それにしても、これが投入されることによって、市場が大きく変わっていく可能性が秘めてきた。元々、携帯ゲーム機にはPDAとしての可能性があると言われ続けて、ここで初めて形として登場している。
 それに、WSの場合、PS2との接続の可能性も噂されており、それが現実の事であれば、メディアとしてとてつもない規模の物が予測される(ソニーに関しては、PS2で通信の機能に関しては、明確にされていない、というか外されている。しかし、今回発表された、ソニーの通信事業参入を考えると・・・)。
 コンシューマゲーム機の市場は、もう既に馬鹿にできない領域に入り始めている。ゲームによる経済摩擦も起き始めるだろうなぁ。

関連:ワンダースワン
   SCE
   バンダイ

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PS2の思惑

 もう既に古い話になりつつあるかもしれないが、プレイステーション2(以下PS2)が発表になった、スペックに関しては、3月に発表されたものとほぼ同じというに+でメモリーカードの採用や、ポケットステーションの対応。DVD-Videoの再生など、周りから噂されていたものも加味されてまさに、発表!という感じであった。TV等の発表ではなく、僕はWeb上で確認した、元々PS2用の情報ページがSCE側に設置されており、そこが徐々にPS2用に更新されていくさまは、なかなかドキドキした、PS2の全体像を見たときには、X68000を思い浮かべたが(大抵の古参PCユーザーはそうだよね)僕が一通り確認したところで、SCEのサーバーはダウンした。
 ソフトの方も既に84タイトル発表されており、それが本体発売時期と同じ日発売されるか不明だが、今回のゲームショーでも、かなりのテストプレイができたようなので、結構いい感触である。
 それにSCEの狙うネット構想には既に電話回線が想定されていないという面が強調されている。これは通信速度の問題が第一で、CATVなどの回線を使ってゲームソフトなどを「提供」していくようである。これは、結果的にパッケージを捨てていく方向に向かっていくのか?という事も気になる。(マニュアルの配信であれば、PDFという手だってある)SCE側は、「あくまでゲーム機」という主張をしていたが、USBやIEEEの採用をみても今後のネットワーク絡みの市場を視野にいれているのはあきらかだし、あのTOOLSと呼ばれるギミックも気になるのだが・・・・(発表にあった50ギガバイトHDはこの形状と思われる)。その上、バンダイの「ワンダースワン」との接続も発表され、前述の項にあるマルチメディア戦略にも、一歩進んでいくことは容易に明らかだ。SCEの社名にも掲げている「コンピュータエンタテイメント」はPS2と共に歩みだすことになる。プレイステーション1の販売方針、経営目標は、PS2の為の前哨戦にしかすぎない。


関連:SCE
   PS2

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