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二部演劇研究会脚本裏話

志村がいままでサークル用に書いた脚本の裏話(?)コーナー
サークル関係者は見ないように。

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エラトルラ
未発表01
迷宮入りの法則
きっと、そこにたどりつく
未発表02
未発表03
A.I.L.L.I.S.
第四時理論物理学研究発表及実証論証会
メッセージソング
Song for children OP〜ED
魔女の降る休日


エラトルラ

 元々、僕は外っかわの人で、取り合えず一本書いてって頼まれてそのつもりで書いた脚本。それがズルズル続かせられているわけだけど。
 最初っから一本しか書く気なかったから、ま、大棚ざらえじゃないけど、お芝居って見た事無かったし、それに脚本書かせるってのもすごいけど、取り合えずお芝居でやれそうな物は入れてみた・・・が、あの脚本。台詞がガンガン入っていて60ページ近くあって、しかも一時間。今半分の量で一時間分書けるけど、無茶してるなぁ。で、基本的に意味深なキーワードが多くしかも謎も多いっていうのを建て前にした情報過多バラエティを自分では狙ってた。いや、マジで。
 その頃何かの雑誌で、”日本の芝居は一度死んだ。”って話が延々と書いてあって、三行くらい読んでやめたんだけど、取り合えず芝居って無駄が面白いんだと。その確信もあって、情報過多の物語を書いたわけ。テーマを提示したって面白くないし、そうゆう話を作るのに疲れていたし。まだ完成してないマンガのコンテ書き終えたばっかで何にも持ってないしで、残り物の野菜炒めみたいな感じにした。で、初稿をあげたら早速没。終わり方が凄くダークだってのが最大の理由らしい。確かにダーク。神経的にマイナスな時期だったのが見事に反映している。その時に、やってみたいネタも一緒に言ったんだけど、それも却下されて、結局何稿だ?5〜6稿書いてそれが決定かな?。初稿に比べると、見事に毒気が抜けて素直な物(あくまで初稿に比べて)になってる。
 結果としては良い勉強をさせて貰ったっていうのが正直なところ。ただ、このホンは、最初の方で言った通り大棚ざらえで、このホンの一部を利用して2〜3本くらい他のホンが書けるというネタ本の様相を呈していたりする。


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未発表01

 何かカッコイイ話をやってみたくて書いた話。故にギャグはない。プロジェクターとかを使ってビジュアル的な感じのお芝居をやりたくて、何か速攻で書いて見せたんだけど。「笑いがないとダメ」で、御倉入り。多分読ませた連中も覚えてないと思う。FDにデータは残っているけどね。話としてはバランスの取れた良い物になっていると思う。個人的には好きな話。ま、これは何か別の機会に別の形で出てくる事でしょう。


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迷宮入りの法則

 僕の書く初稿はヤバイというのを決定づけた脚本。不条理に徹底して、話の時間軸(流れ)のみが普通で、他が支離滅裂というとんでもない物。おかげで話の流れもみえなくなってきているときたもんだ。
 元々「次になんか不条理やりたいよね」ってサークル発足者のK氏が言ってて気が付くとそれを書く事になってて、
 「不条理ですか?」
 「うん」
 「本当にやっていいんですか?」
 「うん」
 という会話のあと年明けに上げてきた初稿ってのが上記にあるような感じの物で、三代目部長のI氏が読んで「・・・・・・」になっていたのを覚えている。結局、二代目のO氏とI氏で物語の構築から脚本までやって、僕の書いた脚本はと言えば、タイトルと設定と役名のみが使用されて、新生第一稿はホン書いたO氏ワールドになっていた。で、そこから新たに与えられた仕事はといえば台詞のチェック、それか、追加するシーンのホン書き。流石に頭から尻尾まで組んであるのでここで僕の初稿の大混乱を持ち込むわけにもいかず素直に書いていました。ただ、僕の書いた初稿は「笑い」に関してのパワーはものすごくもっていた、本当に。今アレやってと言われても無理だと思う。アレ書いてたとき。線が二〜三本飛んでたからね。
 ま、この脚本以来初稿は何しでかすか解らないと思われていると思う。僕は色々可能性を求めているつもりなんだけどね。


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きっと、そこにたどりつく。

 えっと僕がエラトルラに続き二度目の演出をやった脚本。重要な心理描写を話の外に追いやって表層的な物で話を進めてみたくて書いた物。だ・け・ど、それは没になり、途中から、インナースペース的な心理描写を過度に追加した物。ライトなファンタジーっぽい感じの物をやりたかったのに〜ってのがあったけど、後半の自己啓発セミナーっぽいのはこれで良い感じなので由としている(一応)。ただ、この後半がアニメ「エヴァンゲリオン」の最終回の影響じゃない?とも言われた。お芝居の場合、自分の心の声を他人の声にして自分が追いつめられていくっていうのは、極当たり前なんじゃないかと思っていたのでちょっと心外。でも、これよく覚えてないんだよな。言いたい事いうだけの芝居だったから、特にひねったりしなかったしなぁ。ただ、言われて追加した心理描写のシーンは、アンケートだと長いって大半の人が書いてあった。多分苦痛だったんだと思う。でも僕はもっとやっても良かったかなって、公演時の照明の感じがよくって、あ、もっと心理描写やるんだったって思った。結局言葉遊びだから、続けようとおもえば永遠に続けられる。あのライティングで、あとあのシーンが10分続いたら、お客さんは悪夢のような印象を受けただろうなってね。それやってたらある意味成功だったかもしれない。


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未発表02

 これは簡単に言うと潰された話。10月に一回公演して、12月に大きいのやろうって事で、これはその10月用の脚本だった。9月末に完成目指して書いていたんだけど、夏休みがちょうど明けた頃(9月半ば)、10月公演は中止との事。正直切れそうだったんだけどね。なんたって、アルバイトしてる時の休憩時もメモしたり、12月のと平行してやっていただけにね。これに関しては12月のために途中なのを中止にともない完成させずにさっさと切り上げたんで、特に思い出みたいな物はない。今から完成させようにも、この為に覚えていた事もう忘れちゃったしね。


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未発表03

 未発表02で言っている12月にやろうとした大きいのがコレ。で、実際公演されたのが、「A.I.L.L.I.S.」。僕は三ヶ月程の間に、プロットや資料を含めた準備作業諸々+脚本作業ってのを三本やっている事になるのです。テレビシリーズならいざ知らず・・・人の事なめてますね。「三日あれば書く」って思われてるし、少なくともこの時期の僕は完全にリズムを壊されてるし、大学行ってもパソコンの所にいて脚本かいてたりして授業に殆ど出れなかったなぁ。96年はサークルに始まりサークルに終わる最悪な最も実りの少ない年でした。
 結局やることのなかった本作は、SFをベースにした娯楽作となっていました。お芝居向きかと言われれば、「違う」としかいえないけれども、僕の描くマンガに近い感じで、ストーリー重視の話を全然書いていなかっただけに、そのうっぷんを晴らすがのごとく書いたんだけど。人数があわず。流れたのでした。
 お芝居として成立させなかった僕も悪いんだろうけど、元々お芝居の脚本やりたくて今まで書いてきたわけじゃないので、そのストレスが、がーっと出てきたのは仕方のない事だと思う。・・・・・言い訳に過ぎないけどね。この話も何時か別の形で出てくる事と思います。


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A.I.L.L.I.S.

 未発表03の中止をうけて実際に12月に公演された物。結局お芝居としての出来は今まで僕の書いた物の中では一番いい評価を得ているようです。ただ、この話の不幸な事は、この話が未完成であるという事。時間も無かったし。いい加減身体も変だったし、意地だけで書いていたんだけど、後半はそのせいで急速にパワーダウンしてしまっているのです。初日公演後。演出の方から、「もうちょっといい終わらせ方ない?」と国分寺の「赤城」という飯やの横のラーメン屋で言われてエンディングを変更しました。そのエンディングのおかげで落ちたパワーも少し回復したのですが、完全にはならなかった。このパワーダウンは本当に心残りなので、近い内暇を見て完全版の「A.I.L.L.I.S.(アイリスと読みます)」を書いておこうって思ってます。だってねぇ、時間がないとはいえあの状態ってのは・・・いつかサークル内でこれの完全版やって欲しい気もする。


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第四時理論物理学研究発表及実証論証会
 97年4月公演作。コレは客の評価的には二分した。納得の人と納得しない人。納得しない人は大抵「テーマ」が気になったらしい。テーマ?この話にはちゃんとテーマは存在する。気が付かなかっただけだろうと思う。僕自身言葉の多義性が好きなので(と、この事に関しては日本人で良かったと思える点でもあるけど)、一つの台詞に二重の意味があったりするのが好きなのだ。基本的にそれが意識してある箇所も幾つかある。それにそもそもテーマが全面に押し出ているのがいいのだろうか?。答は否。僕みたいな奴が書くんだからそんな高唱なテーマじゃないし、理解はできる(逆に抽象的な物には、せめてものサービスとしてテーマを語らせる事もある)。なんか、その人の反論に関しては、この芝居はこうだと思ったという例があったけど、そっちの方がコントじみてて嫌だった。
 僕にしては、これは書き送りの脚本なんで、どこで話の矛盾が生まれるか楽しみだった。でも、1箇所位なんでビックリした。その場しのぎの設定がこうも上手く作用するとは・・・、このホンはとても楽しかった。


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メッセージソング
 97年夏公演「Song for children」の中の一遍。初のオムニバス形式という事から僕以外の人も書く事になって基本的に自分の好きな事ができるぞと思って、その時の気分を優先して書いた脚本。”お笑い”というようなお笑いはいっさい無くて、しかも話の主題は”待つ”事。お芝居のなかで「ゴドーを待ちながら」というのがあるらしく、話の外郭を話す度に芝居好きな奴から言ってくるけど、知らない(笑)。知ってても第三舞台の「朝日のような夕日を連れて」がそれだという位で全然無知。
 で、その「メッセージソング」の方だけど、メルヘンファンタジーな感じです。ちょっとだけ幸せな話。12月に書くやつが暗いから、必然的に明るいのを書いたっていうのもあるけど、自分の今が出てる脚本だと思いま。公演アンケートで一番印象が良かったのがちょっと不思議な気分だったけど(だって他の脚本の方が面白いんだもん)、でもちょっと自分のコアな部分をほんの少しだけ見せちゃったのはよかったのかしらん・・・



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Song for children OP〜ED
 オムニバス形式をやるに当たり最大の難関が登場。それは”繋ぎ”三本いっぺんにやる関係で、一本一本の間に数分の間ができてしまう。と、そこで書いたのが繋ぎよう脚本完成が公演三日前というとんでもないものだが、繋ぎとしては良くまとまっている方だと思う。基本的に次の話の前説みたいな物なのだが、”遠目の間接表現”で、実際次の芝居を見ないと、この前説(基本的に本の朗読の形式)の意味がわからないという、極悪な物(笑)。当初、フジとかでタモリがストーリーテラーをしている感じでいこうと周りがしていたけど、カッコ悪いと思ったから、脚本を書いて強行みたいな感じでいってみた。結果。「Song for children」が一本つながった感じがだせて良かったと思う。ちょっとキザっぽいのとかカッコつけすぎな言葉もいれたけど、どうせならやっちゃったほうがかっこいいと思ったし、やってみてかっこよかったんで書いて良かったと思える脚本でした。


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魔女の降る休日
 僕が100%参加で最後にやった脚本、原作その物が昔描いたマンガだったりお芝居向きではなかったりと色々な意味で志村なホン。最後の総決算っていう気は殆ど無くて、過去にやったやつで、あの時は失敗したけどとか、まだ、このサークルでやってない事を主軸にして書こうと思ったときに、脚本その物の終着地点を見失ったから、どうしようってなって昔描いたマンガの設定を使ったという代物。だから本来の原作からみればサイドストーリーだったりするわけなのだこれは。
 立ち位置による話の進行とかやってみたい事のオンパレード+マンガ原作なので、僕がマンガで描いている基本的な構成軸(作品上で二回行われる主役の交代)など、サークル用に書いた脚本の中で基本構造が最も、志村本来の形に近い。個人的には結構お気に入りのホンです。


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