PC-9821V7 インストールメモ
知り合いが”要らない”と言ってたので貰ってきたマシン。既にNECは生産終了(ってかサポートも)してるけど、PC-FXを動かしたかったので貰ってきました。ついでに手元にあったパーツで色々といじってみました。
Harsware
ベースクロックの変更
ノーマルの PC-9821V7 は Pentium 75MHz でベースクロックは50MHz。PC-9821V7のマザーボードはベースクロックがジャンパ設定で50MHz、66MHzと切り替えられるので66MHzに変更。
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PC-9821V7のマザーボード |
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シャーペンの先で指しているジャンパをオープンにするとベースクロックが66MHzになる。ショートさせると50MHz。 |
CPUの交換
手元に余っていたPentium166MHz(P54C)と交換。ヒートシンクは元からついていたのを使用(ファンレス)
クロック倍率の変更
折角CPUも交換したのでクロックの倍率が変更できるようにマザーボードにジャンパの追加。マザーボードをいじらないと折角CPUを交換しても100MHz(66MHz*1.5倍)の動作にしかならないので。
ジャンパ等の部品は昔アキバで買ってきたパーツを使って倍率を変更できるように加工。
現在は66MHz* 2.5倍の166MHzのCPU定格クロックで使用。
因みにPentiumのピンアサインの図。詳しくはIntel Developer サイト内のドキュメント(http://www.intel.com/design/pentium/datashts/241997.htm)を参照のこと。
HDDの交換
WestanDigitalの製品でジャンパをMater&Slaveピンでショートさせないと認識できなかった(シングルドライブ
or Master or Slave いずれも認識しなかった)又、他社のドライブではいずれのジャンパ設定でも認識しなかった。
Internetで調べた結果、どうもPC-9821V7では4.3G以上のドライブは使用できないらしい。
対策として玄人志向から出ているPC9821用BIOSボード(PK98-MISTRESS9、URL:http://www.kuroutoshikou.com/products/etc/mist9.html)を使用すれば接続可能になるらしい。又、このボードにはUSBコネクタも付いているらしく、別のサイトでドライバが配布されていた。
メモリの増設
単にアキバで32Mの72Pin SIMM のメモリを買ってきてつけただけ。PC-9821V7はSIMMソケットは4つあり、貰ってきた時についていた16M * 2枚に上記メモリを追加した。(現在96M Byte)
PC-FXGA(PC-FX用のボード)
昔、T-ZONEのアウトレットで転がっていたのを発見し購入したもの。PC-FXGA購入当時、持っていたPC-98シリーズはXL2しか無く、このボードの動作対象外だったので押入れで寝かしておいた。PC-9821V7を貰ってきたのもこのボードを動かす為だったりする。
が、PC-9821V7を貰った後PC-FX用のソフトを1本も買っていなかったため、今更ながらアキバにソフトを買いに行った。
NICの追加
あいにく手元にはCバスのNICが無いので地元のジャンク屋を回ってみた。とはいえNECすらサポート終了した製品なのでもはやCバスのNICはほどんど無い状態。あっても値段が高かったりと余興で使うにはちと考えてしまう値段ばっかり。唯一残ってるのはPCIのNICだがPC-9821に対応したNICはショップでは姿を消していた。
ソフマップで1つだけ棚の隅に転がっていたメルコのNICがあったので渋々これを買った。(といっても価格は500円ぐらいだったと思う)渋々買った理由はMS-DOS用のドライバ(Netware or LanManager等)が入っていないから。Windows95/98、NT等では使える。で、今はこれを挿して使用している。
Software
MS-DOS6.2
CD-ROM用のドライバは NECCDC.SYS デバイス名は CD_101 でないとCD-ROMにアクセスできなかった。
Windows98SE
OSはできれば Windows95 OSR2 が良かったのだが、あいにく手元にはWindows95、98、98SEしか無く、95は却下、98を入れるならSEの方を選んだほうが無難と思い98SEをインストール。
とりあえず普段は使わないとはいえ、それなりに使い勝手をよくしてやりたいので、できる範囲でいじってみた。以下 Windows98SE でいじったメモ。
・Intel CPU の Family/Model/Stepping を表示させる
[コントロールパネル]−[システム] で表示される Intel CPU 名は「Pentium Processor」となるが、NT のように Family/Model/Stepping を表示させるには次の作業を行う。
レジストリエディタ を起動し、 HKEY_LOCAL_MACHINE \Hardware \Description
\System \CentralProcessor \0 キーのVendorIdentifier をダブルクリックし、GenuineIntel
の Genuine と Intel の間に半角スペースを挿入して、「OK」をクリックする。
・UDFファイルシステムをロードしない
DVD を搭載していない PCでは UDF ファイルシステムは不要。(DVD を搭載している PC では、この作業を行ってはいけない。) [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で msconfig を起動。 [全般] タブの「詳細設定」ボタンをクリックし、 「UDF ファイル システムを使用不可にする」にチェックを入れて「OK」をクリック。
・Windows の反応をすこしでも改善
次の設定で Windows9x の標準よりもタイムスライスを短くすることで、操作感を改善できることがある。System.ini の [386Enh] セクションに
MinTimeslice=3
の行を追加した後、システムを再起動。
・ファイルシステムに割り当てるキャッシュサイズの制限
Windows9x/Me ではシステムが自動的にメインメモリーからファイルシステムのキャッシュを割り当てりが、このキャッシュのせいでプログラムの実行メモリが確保できなくなりスワップが発生する場合がある。スワップが発生すると体感速度も遅くなり、場合によってはプログラムの動作速度に悪影響が出る場合もある。なのでキャッシュサイズを制限し、最低限のプログラムの実行メモリを確保しておく。キャッシュサイズの制限は System.ini に以下のような行を記述した後、再起動すれば反映される。
[vcache]
MinFileCache=0
MaxFileCache=4096
上の例では最小 0MB、最大 4MB のメモリーがキャッシュに割り当てられる。 ファイルキャッシュが少ないとファイルアクセスによる速度低下が発生し、ファイルキャッシュが多すぎるとプログラム実行時にスワップが発生し体感速度が低下する。なのでサイズの指定に関しては搭載メモリから割合で適当に決めた後、マシンを使っての体感速度から再度調整するのが良い。
・極力スワップファイルを使わないようにする
Windows はメインメモリーを大量につんでいても、スワップが発生することがある。次の設定を行うことで、Windows にぎりぎりまでスワップさせないことで、システムのパフォーマンスの向上が期待できる。System.ini の [386Enh] セクションに
ConservativeSwapfileUsage=1
の行を追加した後、システムを再起動。
※この設定は、少なくとも 64MB 以上のメモリーを搭載している PC でのみ行うこと。
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