ZZR250 − ステムベアリング交換


タイヤ交換のときにショップの人から指摘されたステムの段つき。

交換用のパーツは用意していたのですが、なかなかメンテの時間がとれずに延び延びになっていましたが、ようやく時間が取れたので丸1日かけてステムベアリング交換の他、色々メンテしました。

するとチェーンの片伸び&そろそろドリブンスプロケットも交換時期になっていました。(前回交換してから約2万キロ走ってますし)

オイラのZZRはH10なのでそろそろゴム系のパーツも経年劣化で硬くなってきてるし・・・。相変わらずメンテのネタは尽きそうもありません。

まずは、ZZRでのメンテでのお約束、タンク&カウル外しです。
ハンドルを外します。
トップブリッジからのフロントフォークの突き出し量を測っておきます。

オイラの車体は 左側12mm、右側11mmでした。

サービスマニュアルによると左右12mmとなっています。
メータ&ブラケットも作業の邪魔になるので外します。

外す時には配線の取り回しなどを良く覚えておいてくださいね。
ホーンも外します。
フロントブレーキキャリパも外す。
メーターワイヤも外す。

これで殆どのパーツが外れてフロントがスッキリします。
フロントタイヤを外す為、ジャッキアップ。

といっても、オイラは庭に転がっていたプランタを使って持ち上げました。
アスクルクランプボルトを外してからアスクルシャフトを緩めます。
アスクルシャフトを抜いて、フロントタイヤを外したらフロントフェンダの取り外し。

フェンダの内側からフロントフォークにボルトで固定されてます。
フロントフォークを残して外した状態。

この後フロントフォークを外したのですが、フォークのシールが経年劣化でひび割れが出始めていました。

またフォークのインナーのさびもこの時にきれいに落としました。
ステムヘッドボルトを外します。
ステムヘッドボルトを外すと中からさびが出てきました。

この感じだとベアリングの所もサビが出ていそうです。
ステムベアリングのトップブリッジ側。

グリスがサビと混じって茶色くなっています。
ステムベアリング、フォークアンダ側。

グリスをきれいにふき取ったのですが、レースが少しさびていました。
ベアリングプラーとかの専用工具が無いのでマイナスドライバーとハンマーでベアリングレースを外します。

全周を少しづつ均等に打ち出していけば専用工具が無くても外せます。
左は外したベアリングレース。右は新品。

外したレースにはベアリング球の跡がしっかりついていました。
ベアリングレースを外した状態。

残ったグリスもきれいにふき取ります。
レースの打ち込みにはDIYショップで買ってきた塩ビ管を使って打ち込みました。

これも均等に打ち込むように全周をハンマーで叩きながら打ち込みます。
レースを打ち込んだ後はグリスをたっぷり塗っておきます。
フォークアンダのレースは塩ビ管が入らなかったので新品のレースの上に使用済みの外したレースを重ねてハンマーで打ち込みます。

これも均等になるように打ち込みます。
レースを打ち込んだらグリスをたっぷり塗ってベアリング球を並べます。

フォークアンダ側は20個、トップブリッジ側は19個のベアリング球を並べます。
ベアリングを並べたらフレームへの取り付け。

まずはステムロックナット、ステムヘッドボルトをで固定した後、フロントフォークの取り付け。この時にトップブリッジからの突き出し量をバラす前に測った値にあわせます。(私は左右12mmにしました)


フォークを仮止めしてから、ステムロックナット、ステムヘッドボルトの本締め。ハンドルを切りながら”ハンドルがチョット重くなったカナ?”って辺りまで締めた後、ステムロックナットを緩めて調整します。
ハンドル、メータ等を取り付けた後ハンドルを左右にきってみてケーブル、ワイヤー類が干渉しないかチェックします。

問題が無ければ、外した諸々のパーツを元通りに組みつけていけば作業完了です。

最後にブレーキ、メーター、電気系など全てがキチンと動くかどうかチェックしてください。



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