第10話
「えっレポート?とっくの昔に13話まで書き終わってるYO?」

という夢から目覚めたばかりのネボスケさん★がお届けするバビルレポート。
あと4話も残ってるんだってよ・・・。

果てしなく長い道のりだよ。
ネバーエンディングストーリーだよ。
銀河鉄道999の行路でいうなら今、何星のあたりですか!!!!??
返事がないのを知りつつも、メーテル(の幻想)に問わずにはいられないこの気持ち。

それにしても、すごいアニメですねこれは。
そんなアニメに対して、原作者のミツテル(愛称)の反応はどうかと思えば。

テレビアニメより面白いエンターテイメントがここに!!!

(「その名は101」@秋田文庫版・巻末の既刊作品紹介アオリより抜粋)

あえて「REDSHADOW―赤影」とか、「バビル二世」とかいう固有名詞を出さないところがステキです。
(お前が出してんだよというツッコミには、「あんただって思っているくせに」とツッコミ返します)

バビルレポート第10話「FANTASY」

今回の舞台はジャングル。
舞台が日本から遠のくにつれ、スタッフの「由美ちゃんの出番(存在)なんざ、いよいよどうでもよくなってきた」感が濃くなってまいりました。
しかも、主役は先週に引き続いてヒカルさんであり、「バビル二世」というよりは、もはや「世界ウルルン滞在記」の趣が深うございますが、泣き所は全くないので、ハンカチのご用意は無用です。

それにしても、ヒカルさんって出番多いよねえ。
ビデオを倍速にすると、浩一君が紺(学生服)・姐御がカーキ(アーミー服)・ロデムが黒・ヨミ様が紫のかたまりとして映るんだけど、ここのところ、「こんがり香ばしいクレープの皮」色のかたまりが画面ところ狭しとうごめいています。
ヒカルさんの人間に対する積年の怨念が、関東地区限定で電波に乗ってしまったんでしょうか。
ヒカルさんの呪いから逃れたい人は、一週間以内にダビングして誰かに見せるといいですヨ☆(←リング)

そんでもって姐御。
今日のお召し物はワインレッドのツーピースにインナーはシルクかレーヨン混紡か。
つまんない服着てますねこの人は。
そんな姐御の背中越しで新聞に目を通す一人の中年男性は・・・。

ワア☆アナタはもしや、原作F市の攻防戦では、I賀野さんよりさらに役に立たなかった感の否めない局長じゃありませんか!!

こんなところでお目にかかれるなんて光栄です。
澄み渡る青い空・風薫る光の午後―・・・

そして局長の土気色の顔色・・・?

しばらく原作から遠のいている間に、肝臓でも患ったんでしょうか。

私の思惑をよそに姐御と人目を忍ぶミーティング中。
はてこの新聞・・・。
現地(外国)の新聞ですかね。
そうならば、局長は自らこの新聞を買い求めたのだろうか?
「そんなの当たり前じゃないの」と冷たく言う人は、今後一切、ディズニーランドでミッキーに手を振る資格はないと思ってください。
私の推測が正しければ、新聞を調達してきたのは浮かれ気分で同行してきたI賀野晋作です。

日本語すらおぼつかないような部下を、わざわざ異国の地にまで随行させ、あまつさえ新聞を調達させる局長の真意、それは

自分も外国語がおぼつかないからだとしか考えられんな。

ていうか、ここは一体何という国なのですか?
(公式サイトで確かめなかったことが悔やまれます)
そんな私の耳に飛び込んできた衝撃の一言。
君と同じ日本人の・・・」
え、「」と??
局長は日本人じゃないの?
だって、局長も日本人だったら「我々と同じ日本人の・・・」って言うよねえ??
だとすると、
@局長とおぼしき中年は、実は局長ではない。(したがって日本人でもない)
A局長は自分が日本人であるという事実から目を背けている。
のどちらかが考えられるね。
なお、Aの国籍詐称説の理由としては、「小泉政権に失望している」とか、「エルヴィス・プレスリーみたいになりたい」とかが挙げられます。

今まで、屈強のエージェントが数知れず消息を絶っている悪魔の墓場(ジャングル)に足を向ける姐御を心配する局長(仮)。
でも、姐御はへっちゃらなの☆
精神年齢が同レベルのため、国境を越えて現地の子供たちと友情を育む浩一君。
「大丈夫です。彼がいれば、必ずレオンをおびき出せます」

姐御の魂胆は分かっています。
いざとなったら、浩一君を生贄に仕立て上げて、己は出世街道を驀進するつもりなのです。

いくらなんでも、浩一君がかわいそうだよ・・・・。
何年も、古見のオヤジの突き刺すような視線を一身に浴びて、パンにマーガリンすら塗らせてもらえず、由美ちゃんとのツーショットはヒカルさんのフレームインによりうやむやの内に
場面転換。
そして今また、浩一君の命は姐御の出世の糧として露と消えつつあるのです・・・。
(一部誇張表現あり)

幸福というものは、ことごとく彼の手からあたかもうなぎの如くツルリと滑り落ちてゆくものであるらしい。

そんな浩一君なんですが、あまりにも書くことがないので、東映版の浩一少年のデータで行稼ぎしようと思います。
東映版浩一少年のお誕生日は4月2日。
誕生花はアネモネ(白)
アネモネの花言葉は、期待・希望。

断じて「他人任せ」ってわけじゃないですからね?

同日生まれの著名人としては、アンデルセン(童話作家)、忌野清志郎(歌手)などなど・・・。
また、4月2日生まれにはAV女優が多いということも、紛れもない事実として追記しておきます。

思ったよりもネタがなかったので本編へ。


浩一君より一足早くジャングル入りしたヒカルさん。
姿なき追跡者の前に倒れてゆく部下たち。
木陰に隠れてビビリまくっておりますが、崖っぷちに追い込まれ、あえなく転落。
本当に・・この人は・・・(嘆息)。
奢れる者は久しからず(『平家物語』)とはいうものの、

源氏の亡霊にでもとり憑かれてんじゃないか

と思うくらい勢いつくとロクなことにはなりません。

一方、姐御と浩一君はホテルで一泊、翌日クルーザーでジャングル入りするようです。
しっかしなあ、姐御のシャワーシーンというのは一体誰に向けての計らいなのだろうか。
まあそんなことはいい。
でもね、でも!!!
一言だけ、真面目なコメントをさせて欲しい!!
別にこのホテルが男女工房ホテルでないのは百も承知だ。
男女工房・・・街で見かけたラブホテル。
          見れば見るほど深い味わいのあるホテル名である。

姐御のつまらない「思わせぶりお色気シーン」にも目をつぶる。
ただ、いくらアニメとはいえ・・・いくら浩一君と姐御の間に何にもない(前提条件)とはいえ・・・

成人女性の媚態を「たかがワンシーンの出来事」として処理するこの不自然さよ。

女を馬鹿にしているというより、女の性をまるでファンタジーとして扱っているあたり、今更ながら牛草監督ってどうよ?

さて、キヨラカな一夜を共にすごしたお二人さん、ジャングルに向けて出発です。
クルーザー助手席には浩一君。
鬱々とした浩一君に、姐御が一言。
「レオンのことを考えているのね」
先週の中華決戦―。
そういえば太宰なんてえのもいたっけね、と懐かしく思い出されます。
「浩一君、人は魂の底にとてつもない暗黒を秘めているものよ。
私たちが相手にしているのはその部分なの」

だったら、むやみに首を突っ込まないほうがお互いのためにいいと思うんだが。

何で好んで蜂の巣に手を突っ込もうとするんだい、この人たちは。

姐御の説教が始まったので、各自トイレ休憩に入ってくださいねー☆(小学校の遠足)

ヒカルさんのドリー夢(ム)タイム。
幼少のみぎりから、サイキックの素養の一端が垣間見えていたからか、単にいじめるネタがあったからなのか、あちこちに傷を負ったヒカルさん。
介抱しようとするお母さんを羽交い絞めにして働きに行かせる父親(だか義父だか)。
おそらく過労からくる病気で母親と死別。
父親に男色成金に売り飛ばされるも、ヨミ様に拾われてフェレスに捨てられて。(まだ捨てられてはいません)

・・・あんまりいい人生じゃないね。

そんな夢から目覚めたヒカルさんの前に、夢のような美少女が!?
お名前はアイラちゃん。
日本語も堪能なバイリンガルです。
特技は高速顔面変化(こうそくがんめんへんげ)
「日本人の学者タツオに日本語を習い、また彼は民族の知恵を学び、楽しい思い出もあった」
   ↓(この間、8秒)
「タツオはもういない」
   ↓(この間、4秒)
「ヒカルという名前は、とてもよい名前だ」
可愛いですよ、アイラちゃん。

それにしてもだよ。
なんだよ。
何だよこれ。
何なんだよ、ヒカルさんの服はよ。

ヒカルさんのいつもの裾の広がった上っ張り。
胸元にウルトラマンみたいなブローチがあるばかりで、ボタンもファスナーもないから、セーターみたいに頭からかぶる作りになっているかと思うじゃないか。
でもだとしたら、胸部から腹部にかけて手当てをされていたヒカルさんの服は、脱がされているか、そうでなければ首のほうへたくし上げられているかしているハズじゃないか。
なのに・・・

なのにヒカルさんの上っ張りは、腰のところでずり下がっていたのだよ!!

何故?隠しファスナーでも付いてるんか?
ただ一つ、確実に言えることは、
ヒカルさんの服は、地球上にない材質でもって作られているということだ。

さて、姐御と浩一君に襲い掛かるは巨大蛇・食人花。
脅威の生態系だが、間違いなくその生態系の頂点に君臨するのは姐御、アナタですよ?
今までさんざっぱら「何でI賀野さん出ないんだろう」とかぶーたれできましたが、「今更I賀野さんがしゃしゃり出てきたところで、一体何ができるだろうか」という思いでいっぱいです。

そう、この世界は実力が全てであり、力のない者は去ってゆく―。
その証拠に、主人公の出番が回を追うごとに少なくなってゆくという超常現象など日常茶飯事です。

2人の戦いっぷりを見つめるサル。
アイラちゃんのお友達のこのおサルさんは、早速アイラちゃんに報告です。
「とても強い・・・男と女がいる?」
おそらくは、「とても強い女と(そうでもない)男」の報告ミスだと思われる。
姐御と一緒にいたせいで、相乗効果で浩一君まで強く見えたんでしょう。
よくある間違いです。

ヒカルさんに留守番をさせ、アイラちゃんは小屋を飛び出してゆきます。
「お前たちは誰だ、ヒカルの知り合いか?」
簡潔で完璧な日本語。
それにしたって、アイラちゃんが日本語を話せることが、こんなに驚きを持って迎えられるとはおもってもみなんだ。
もっと他に、人間として驚かなくてはいけないことがあるというのに。
一方、傷ついた自分の姿を見られるのは恥辱とばかりに小屋を出て、さ迷い歩くヒカルさん。
おやおやヒカルくん?お留守番もできないようでは、世界征服なんてまだまだ遠いよ☆(大きなお世話)
ヒカルさんの行く手にはフェレス。
「何をビクビクしているのよ」と呆れ顔です。
でね、フェレス。
その疑問に答えさせてもらうと、
「アイラちゃんに不埒な浮気心を抱いたことがバレるんじゃないかと生きた心地がしないから」だと思うよ!!(大きなお世話)
後ろめたさから逆ギレし、マノクへ向かう道すがら「お前を信用してついて行っているわけじゃないからな」と反抗的な態度をとるヒカルさん。
そんな問題児を探して歩く姐御ご一行様。
足元に転がっている欠けた頭蓋骨は・・・。
死体の名は「かがわ たつお」。
姐御の前任者としてこの地に赴きあえなく命を落とした隊員で、アイラちゃんと懇意にしていた例の学者であるようだ。
アイラちゃんがヒカルさんに魔よけと称してあげた守り袋もこの人のものであるという。
「タツオも一族も皆魔物にやられた」
と怒りをあらわにするアイラちゃんの前にスラリと前足をフレームインしてロデム登場!

浩一君の匂いでも辿って、海でも越えたか?
「ご心配をおかけしました、バビル様」と暗に「まだ本調子じゃなんだぜ、そこんとこヨロシク」とでも言いた気なあてつけがましさMAXで忠誠心を示すロデム。
同じ目線の高さで優しく微笑まれ、頭をなでてもらえれば僕冥利につきるだろうよ。
しかし、ロデムはあえて気づかないふりをしている。
浩一君が、今の今まで自分の存在を忘却の彼方へ追いやっていたことを・・・。
浩一君は、しばらくロデムを無言で見つめていただろう。
そして、態度が取って付けたようによそよそしかっただろう。

おそらく、そういうことなんだよ☆

時間差でマノクに辿り着く一行。
例の魔物が現れ、苦戦を強いられますが・・・。
浩一君の姿を素早く視界に捉えたヒカルさん。
とんでもないことをご提案なさいます。

「二人の力を合わせて奴を倒すんだ!!」
お前ら、病院行けYO。

この爆弾発言に、食っていたヨモギ餅のきな粉を思いっきり吹き飛ばしちゃったゾ☆
深夜、家人をおもんぱかって部屋の照明器具を使用せず、ブラウン管の明かりだけが暗闇を支配する中、幻想的に舞うきな粉。
そして、淡雪の如く舞うきな粉越しにヒカルさんと浩一君の勇姿。

「フン、口ほどにもない」と、あたかも自分ひとりで倒した風に言ってのけるヒカルさん。
浩一君にしてみれば、たまったものではありませんが、下手にツッコミを入れて事態をややこしくしたくはないので慎み深く沈黙を守っています。

平家物語の怪、再び。

周囲がノーツッコミなのをいいことに調子に乗りまくるヒカルさんに、またもや源氏の霊がとり憑いた!!
倒したはずの魔物のコードが、ヒカルさんに絡みつく!!
本来ならば、ここでヒカルさんに救いの手を差し伸べるのは浩一君だろうと思うのですが、どうしたことか一行にフレームインしません。
あくまで推測の域を出ないのだが、カメラの死角で嫉妬に狂ったロデムが喚いているのを必死で止めていたものと思われる。
で、フェレスも姐御も、美少年と野獣の昼メロに我を忘れて食い入り、とてもじゃないがヒカルさんどころではなかった、と。

そんなヒカルさんのピンチを救ったのはアイラちゃん。
槍で一撃を食らわせた魔物はヒカルさんの守り袋に反応し、アイラちゃんの名を呼んだ。
「え・・・。まさか?」
そこへ解説フェレス登場。
「この魔物の生態維持には人間の脳が使われているのよ。次々に人間を襲って進化を繰り返すの」
ああ、だからタツオさんの頭蓋骨は欠けてたんだわ・・・食われてたんだわ・・・。

「さあレオン、やっておしまい!!」
介抱してくれた恩を忘れて、アイラちゃんごと魔物をぶっ飛ばすヒカルさん。
その恩知らずさこそヒカルさんです。
そしてまた源氏の亡霊に悩まされることでしょう。

遂に神殿深く、扉の前にまでやってきたヒカルさんとフェレス。
フェレスが真剣にパスワードを模索・操作しているのに対し、ヒカルさんは恍惚でお顔の造形が崩れ切っています。
浩一君が追いすがるも、ヒカルさんは扉の奥に消えています。
ここでヒカルさんが浩一君に何か一言掛ければ(「俺とお前は戦う宿命の下生まれた」とか何とか)ストーリー的にも盛り上がったかもしれませんが、ヒカルさんは基本的に自分のこと
しか考えていないので、浩一君をつれなくシカトです。

「ホ―――ッホホホ。もうレオンは誰にも止められないわ。全て計算通りよ」
と、勝ち誇り、立ち去るフェレス。
ヒカルさんを止める最後の砦がフェレスだと思っていたんですが、とうとうフェレスにも匙を投げられてしまいましたか・・・。
ふいに大地を揺るがす振動。
黄金神殿・マノクをぶち壊して、鬼神ヴァルデュークの復活です。

もう、何が何だか。
とにもかくにも来週もヒカルさんのミラクル・ファンタジスタに酔いしれたいと思います。

それでは皆さん、また●ヶ月後にお会いいたしましょう!!

GOOD LUCK!!


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