読者からの反響 98/11/24 病気の本当の原因
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

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病気の本当の原因
小川 まゆみ (Libre2)

病気になった時というのは、とても不安ですよね。 特になかなか治らなかったり治療法が確立していない病気だと医師に告げられたら、どうしていいかわからなくなるのが普通だと思います。 焦り、苛立つのも当然です。

しかし、なぜそんな病気になったのか原因について考えてみたことがあるでしょうか? 現在の日本では「原因不明」という事になっている病気が多くありますが、本当にそうなのでしょうか?

私は薬剤師なので職業上、色々な方に病気について相談を受けることが多いのですが、以前からある地域の方の病気がとても治りにくいのを不思議に思っていましたが、その手がかりになるかもしれない情報を掴みました。 以下に私の知り得た情報を記したいと思います。 私のメールを読んで一人でも多くの方が、疑問をもって考えて下されば幸いです。

原因不明とされているものの1つに子供の突然死や癌、各種のアレルギーがあげられます。 子供の突然死が日本でも問題になっていますが、1997年6月にアメリカで発表されたところによると、大気汚染が子供の突然死と深い関わりがあるとのことです。

最初にこの記事を見つけたのはインターネット上のホームページでした。 「米国政府の研究者によると空気のきれいな所に住む子供にくらべて大気汚染のひどい地域に住む子供(幼児)は呼吸不全になり死亡する割合が高い」 との記事でした。 URLを下記に記載しておきます。

これはアメリカの記事ですが日本の大気汚染はアメリカよりも数倍ひどいといわれており、子供の突然死と関係あるのかもしれません。 東京の大気汚染の主な原因物質の1つである二酸化窒素(強い発ガン性を示す)を排出しているのは車、特にディーゼル車だといわれていますので、ここでディーゼル車を含む車の健康への影響(花粉症の真の原因やアレルギーの悪化の原因)について書いておきたいと思います。

バスやトラックやRV車などのディーゼル車からはニトロピレンやベンツピレンといった強力な発ガン物質が排ガスとして排出されています。 また排気ガス中の窒素酸化物のうち主に問題になっているのは二酸化窒素ですが(一酸化窒素は大気中ですぐに二酸化窒素に変化する)体内に入ると遺伝子情報を変化させ強い発癌性を示すことがわかっています。 実際に東京都の10年間にわたる調査の結果では交通量の多い所に住む人ほど癌になる割合が高いことがわかっています。 (現代書館「化学物質過敏症」、一部は南江堂「毒性学」より)

タバコも吸わないのに東京都に住む人の肺ガン患者の数は増え続けていると、言われています。 1990年度の東京都の窒素酸化物の発生源の71%は自動車となっていて(東京都環境保全局(1992):実教出版「車依存社会」中に掲載)そのうち、ディーゼル貨物車は66%排出しているという結果がでています。 (東京都自動車交通量対策検討委員会[1993]:実教出版「車依存社会」中に掲載)

5km/時にはディーゼル車の1つである大型バスの窒素酸化物はガソリン車の28倍、普通貨物車は19倍となっています。 (実教出版「車依存社会」より) つまり発癌性を示す窒素酸化物を多く排出しているのは主にディーゼル車であるということができます。

また花粉症の人が増えていますが、東京大学物療内科の研究グループが行った動物実験によるとスギ花粉だけでは花粉症は発症せず、スギ花粉にディーゼル車の排気ガスの微粒子を加えると花粉症の発症を示す抗体が体内にできたという結果がでています。 つまり花粉症の真犯人は排気ガスなのです。 (現代書館「化学物質過敏症」より) 他にもディーゼル車の排気ガスは卵アレルギーを悪化させることがわかっています。 (国立環境研究所グループの実験より:現代書館「化学物質過敏症」に掲載)

また自動車に含まれる排気ガス中には一酸化炭素(頭痛、感情不安定、疲れ易いなどの症状が現れ、濃度が高くなると昏睡状態や痙攣がおこる。 ちなみに1970年には東京や千葉で光化学スモッグによって痙攣や意識不明の子供が入院したとの報告がある)、硫黄酸化物(慢性結膜炎、慢性上気道炎、気管支炎を引き起こし、濃度が高いと呼吸困難を引き起こしチアノーゼ、意識不明、死に至る)、炭化水素(光化学オキシダントの原因物質でディーゼル車の排ガス中に含まれる。 光化学オキシダントは夏に発生する光化学スモッグに含まれ、遺伝子情報を司るDNAやRNAの量に変化を与える。 細菌に対する抵抗性が悪くなり、濃度が高くなると肺機能の低下、頭痛、疲労感、頻脈などがおこり1時間以上継続すると死を招く。 また目の刺激作用もおこる)などの有害物質が含まれています。 (南江堂「毒性学」、一部は現代書館「化学物質過敏症」より)

自動車による大気汚染は改善されていると思っている人がいますが、窒素酸化物の排出量を測定した結果、1980年代になって再び大幅に増加していることがわかりました。 (実教出版「車依存社会」より) その後、減少していません。

この様に大いに問題がある車ですが、特に大気汚染の原因となっているのは大型のディーゼル貨物車であるといわれています。 ところが、現在の法律では使用中の古い大型ディーゼル車については現在の排ガス規制の基準をオーバーしていてもその使用を認め、浄化装置などをつけさせるなどの規制は行わないという、とても緩いものになっています。

地方行政が大気汚染の軽減に向けて動きだしていますが、国の政策が変わらない限り、進まないのではないでしょうか? 事実、環境庁は1973年に「大気中の二酸化窒素濃度は1時間値の24時間平均値が0.02ppm以下」と定められた環境基準を1978年に「0.04ppm〜0.06ppmのゾーン内またはそれ以下」と中央公害対策審議会に諮ることなく緩めてしまい、それに対して東京都は反発したとの経緯があります。 (実教出版「車依存社会」より)

また強い毒性を示すダイオキシンですが、プラスチックゴミが減らない限り、減ることはないといわれています。 事実、ワインなどの量り売りなどが一般的なヨーロッパではダイオキシンの排出量が日本よりも少なくおさえられています。 ドイツなどでも容器は使いまわすのが一般的でダイオキシンの日本の排出基準の800倍厳しい排出基準が設定されています。 (日経新聞1998年10月12日夕刊及び戸部商事(リサイクル会社)の代表者の話より)

現在の東京都の大気汚染の主な原因は物流のために使われるトラックです。

また、東京都のゴミの中で今、一番多いのは包装材料です。 コストの点からも、無駄が多いのが実状です。ペットボトルや瓶などの容器にはいったものを買う場合には容器代と物流コストを消費者が支払い、使い終わった容器はゴミになったりリサイクルにまわされますが、その際の回収コストと処理のためのコストは私達の税金です。

また物が動くということはエネルギーを使い大気汚染を引き起こすということであるのと同時に、容器や包装材料は作られる時にエネルギーを使いリサイクルされる時にも多大なエネルギーを使い、ゴミとして処分される時にはやはりエネルギーを使い地球の温暖化やオゾン層の破壊を引き起こし、皮膚の病気の人が増え、そのゴミの中には有毒なものが含まれ大地を汚し川や海を汚し安全に飲める水がなくなり、安心して食べられる食品がなくなるということを意味します。

前出の戸部商事の方の話ではペットボトルは軍手や衣類や固形燃料としてリサイクルされますが、それらの最終産物はダイオキシンであるとの話でした。 ちなみにダイオキシンは、そのままでは30年以上分解されないといわれています。

また意外に知られていませんが、プラスチック自体にも毒性があります。 プラスチックモノマーである塩化ビニルの発ガン性、塩化ビニリデン(サランラップやクレラップの原料)による肝臓障害や皮膚及び粘膜に対する刺激作用、スチレンの変異原性、アクリル酸エステルによる胎児毒性や皮膚及び眼にたいする刺激作用、アクリルアミドによる皮膚や神経系の障害などです。 またプラスチックの可塑剤であるフタル酸エステルの溶出が問題となっている。

プラスチックは食品の包装や医療器具に広く使用されており、溶出したフタル酸エステルが非経口的に血液や栄養分と一緒に投与されるとショック肺をおこす可能性があり、催奇形性などの胎児毒性を示す事も報告されています。 (南江堂「毒性学」より)

病気の本当の原因は、貴方の最も身近なところに潜んでいるのかもしれません。 知らないがために、ひどい目にあっているのかもしれないのです。


前出の「子供の突然死」の詳しい内容については Environmental Health Perspectives という科学雑誌の1997年6月号に掲載されています。 同誌によると書かれたのは U.S.Environmental Protection Agency の Tracey J. Woodruff 氏と National Center for Health Statistics, Centers for Disease Control and Prevention の Jeanne Grillo 氏と Kenneth Schoendorf 氏の 3氏です。 URLは http://ehpnet1.niehs.nih.gov/docs/journals.html で volume は 105 です。 全文を読むには有料ですが、東京都内の科学振興財団の情報資料室での閲覧は無料。 (TEL:03-3977-7444) この記事の概略については http://www.pslgroup.com/dg/2c4b2.htm に掲載。


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