読者からの反響 98/08/04 「治せる医師、治せない医師」 を読んで
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

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「治せる医師、治せない医師」 を読んで
A.Y. (山口県、内科医師)

「医者にメス 私の本棚」で紹介された上記タイトルの本を読みました。 すばらしい本でした。

「問診をおろそかにし、患者を薬漬け・検査漬けにするベテラン医師」にお薦めの書です。

と紹介されて、むっとされた先生方もおられるかもしれません。

「別に、薬漬けにしたいわけでもないし、検査漬けにしたいのでもないんだ。 どうしてもやらねばならない検査があるんだ、除外診断だって必要なのだ」 と反論したくなりますね。 でも、医師の方々ちょっと聞いてください。 「本当にこんな検査やらなくてはいけないんだろうか? でもあとで検査やんなかったからといってケチつけられてもかなわん」 と思いながら検査をオーダーしたこときっとあるでしょう。

きっちり除外診断までやってこそ科学的にみえるかもしれませんが、やはり、なんか変だなと思っている医師の方も大勢いらっしゃるでしょう。

この本の著者、バーナード・ラウン医師がすばらしいアドバイスをくれてます。

また、インフォームドコンセントが声高くいわれる時代になってきましたが、これにも問題があります。 あまり、説明しすぎると自分の行う医療が狭くなり、自信のなさそうな医療になってしまします。 へたすると冷たい医療にもなりかねませんですね。 この本の著者バーナード・ラウン医師がすばらしいアドバイスをくれます。

バーナード・ラウン先生は、医療を科学とはみていません。 「癒しの芸術」とみています。

医療行政もがちがちに硬くなって、息苦しい医療時代になってきつつあるこの時代ですが、この本を読むとなんだかやる気と勇気がでてきます。

「医者にメス」の紹介文のとおり、翻訳もすばらしかったですが、僕の感想としては、バーナード・ラウン医師の語り口がとても印象的でした。 そして、ラウン先生の顔もいい。

この本は、医学生にささげられたというより、いきづまりを感じる全ての医師に捧げられた本のような気がいたします。

僕は医者になって約10年ですが、バーナード・ラウン先生のような先生をいままでに一人だけみたことがあります。

本を注文して届くまでかなり時間がかかりました (^_^) が、ぜひ皆さんにぼくからもおすすめです。


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