読者からの反響 02/05/03
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

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カルテ開示について
紫藤 泰二 (熊本県、内科医)

リハビリテーション病院に17年間、勤務している内科担当医です。 勝村久司氏の(レセプト開示で不正医療を見破ろう:小学館文庫)を読み、同情の念に耐えない気持ちになっていた所、患者遺族から当方もカルテ開示を求められています。 開示には承諾する意向です。 立派なカルテではありませんが誠心誠意で経過を遺族に伝える所存です。

自験例では遠方の為に状況の把握が出来なかった為と思われますが、情報公開という言葉が余りにも大袈裟過ぎて交通事故後の加害者と被害者の対立関係をイメージさせるのが悪しきことではないかと思われます。 患者および遺族の聞き足りなかった事とかに答えてあげるようなシステムの構築が必要と考えます。

勝村氏の著述の中でインフォームドコンセントに関する疑問がでていますが、これは非常に不備な問題点を抱えていると思います。 患者に説明を行えば、後は野となれ山となれではなく、病気に関する理解が出来たかの確認は最後まで継続して行われなければならないと思います。

但し、患者側も面倒くさくなって相槌を打つような態度ではいけないわけです。 しかし、とりあえず、治療を迅速にやってくれという気持ちも分からないではありません。 治療される側にはくどい説明もわずらわしいものかも知れません。

私も鼻炎で思わぬ大量の鼻出血を起こした時に耳鼻科医の説明を聞かされた時に寧ろ腹立たしく感じたものです。 医療は医療効率の高さ(迅速な治療と確実な治療)を望まれるものなのです。

しかし、全ての病気が治る時代に達していない状況であることも確かであり、医療訴訟を恐れるあまりに最悪の状況から説明してしまうのが常套手段になっているのも残念な事です。

最後に、一言。 人が亡くなったり、後遺症を残す事が当然有り得る職種では有りますが、同情的な言葉をかけるのがタブーになっているのは如何なものでしょうか。 交通事故で謝ったら不利になるなどという保険屋と同じ感覚を持ったら、一体、医者とは何なんでしょう。

私は、病院の中で病気に対する知識、常識的な治療のあり方が閲覧できるような場所を提供し、それから医師に疑問をぶつけられるような病院づくりが必要と考えます。 但し、癌患者、難病疾患患者には配慮が特別な配慮が必要でしょう。

今後、「医者にメス」のサイトを利用しながら勉強させていただきたいと思っております。 宜しく、御願い致します。


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