読者からの反響 01/12/14
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

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患者を傷付ける医者の言葉
佐藤 実絵子 (栃木県、主婦)

私の娘は4歳です。 1444gの極未熟児で生まれ現在も脳性まひによる緊張で歩くことができません。 生後6ヶ月の時に点頭てんかんを発症して以来毎日薬の服用もしています。 そんなことで、この4年間医者との縁が切れません。 きっと娘は一生涯医者と付き合うことになるでしょう。 言い方をかえれば、娘は医者なしでは生きていけないのです。

今までたくさんの医者に会いました。 「人の命をなんだと思ってるんだ」 と言いたくなるような医者も多いです。 でも患者は泣き寝入りしか道は無いのかとずっと我慢して片道2時間かかる病院まで月に何度も通っていました。 近くにも大きな病院はあるけれど田舎の数少ない病院なので対応が悪くても治療が悪くてもみんなが我慢してお医者さまは神様だと言わんばかりに行くのです。

私は娘が適切な治療を受けられないことに苛立ちあえて遠くの専門医のいる病院に通っていました。 でも最近我が県の県北に障害児のケアーとかかげる大学病院ができました。 小児神経専門医はもちろん在籍しリハビリも充実していて、ショートステイも可能な私たち障害児の親が望んでいたもの、そのものでした。 お陰で私たちは遠い病院の通院は月2回に減らすことができました。

そんな中、娘の熱が1週間も続き痰の絡んだひどいせきが止まらなくなりました。 私は主人とその病院に娘を連れて行きました。 レントゲンと血液検査をしました。 いつもかかっている主治医ではない先生でしたが、障害児専門の病院という安心があり、先生の診察を安心して受けていました。

けれど採血をした時です。 腕の第2関節に注射針を刺したまま先生が娘の押さえていた手を離したのです。 娘は緊張が強いのと痛さで針が刺さったまま肘を曲げました。 血が噴出し娘は一層強く泣き叫びました。

・・・がすぐに血は止まり何とか大きな事故につながることなくすみました。 私たちに不安がよぎりましたが、ここを出てもすぐに連れて行ける病院もなくもう少し様子をみることにしました。

レントゲンの結果気管支炎を起こしてるとのことでした。 薬を処方してもらいましたが、泣いたせいか熱が39度まで上がりぐったりしてしまっているので水分と栄養の点滴をしてくださいと頼みました。

先生は脱水症状は起こしてないから大丈夫と言いましたが、家に帰って夜中また来るのも娘がかわいそうだし、いつもの娘を知っているSTの先生も 「こんなに衰弱してるなら打ってもらったほうがいいんじゃない」 という言葉に、念のため点滴を受けさせてくださいと先生に頼みました。 注射が下手なのはわかっていましたが衰弱した娘に早く水分を与えてあげたかったのです。

20分ほど待たされ点滴の針が入りました。 案の定おぼつかない手でしたがすったもんだの挙句、なんとか固定して落ち着きました。 けれど娘がずっと痛いと大泣きするのです。 口の周りのチアノーゼも出てきてしまい発作が起きる寸前のように思えました。

主人が急いで先生を呼びあまりにも痛がるので見てくれと頼みました。 すると先生は娘を見るどころか椅子にどっしりと腰をおろし、 「だから言ったでしょう。点滴っていうのはそんなに感単にできるもんじゃないんですよ。 痛がるのは目に見えていたことでしょう。 それをあなたたちが選んだんですよ。」 とお説教まがいに言いました。

私たちはカーッと頭に血が上り、そんなことはいいから早く娘をみるように叫びました。 先生がやっと重い腰を上げて固定した包帯をはがすと中の固定がゆるく手が思い切り動いていました。 動くたびに針が中で動いていたのでしょう。 先生が針を取ると大量の血が流れました。

娘は血だらけの手で私にしがみついて泣きました。 それと同時に主人がどういうことなんだと詰め寄りました。 先生は「私もキレました」と手に持っていた包帯を投げました。 主人は先生の腕の悪さを非難し、先生は私たち親のせいだとなじりました。 「動いちゃうんだもんしかたないでしょう。」 と。

緊張の強い娘に動くなと言うほうが無理な話です。 「私たちは二度と来ません。」 と言って血だらけの娘を連れて病院を後にしました。 怒りというより悲しい気持ちでいっぱいでした。

「なんでこんな思いをしなきゃいけないんだろう。」 泣きつかれて私の胸で眠る娘を抱きしめ、「ごめんね」と何度もつぶやきました。 涙が溢れて本当に切なかったです。

病院通いをしていて医者や看護婦の言葉に傷つけられることはしばしばでした。 でもこんなに切なく傷ついたのは初めてです。 きっと、障害児専門という言葉に大きな期待をもっていたからでしょう。 物心のついた娘が傷つくことなく1人で通える施設なんだろうという期待と安心が強かったからでしょう。

親として私は子供が私たちのように傷つく事を何より恐れます。 だから私が今、何か動くことで将来の医療現場が少しでも良くなってくれることを願います。

このホームページを見て、是非私も投稿したくてメールを送りました。 この文を是非たくさんの人に読んでほしいし、実名の医寮機関をだすことが可能なら是非出したい。 このような医者を私は絶対許せないからです。


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