私の声 97/08/24
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

私の声 インデックスに戻る 医者にメス ホームページに戻る 古いページ へ


1997年 8月 24日
ステロイド薬害と私の娘のアトピー皮膚炎治療

今日は、「医療問題を考える日」と言ってよい1日でした。

昼は、「医療過誤原告の会・夏期セミナー」、夜は日本テレビ(中京テレビ)の「ドキュメント'97 しのびよる薬害? 急増アトピー患者」、TBSの「CBSドキュメント 臓器移植を急ぐ医師達」、テレビ朝日の「テレメンタリー'97 産み方を選ぶ母親たち」。

フジテレビでも朝、「報道2001」で小泉厚相の医療戦略を取り上げていたようですから、民放では軒並み医療問題を考える番組を提供する日であったわけです。

「夏期セミナー」では、医療事故調査会の森さんや、麻酔科医の芹沢さんらの興味深い講演を受けることができました。 医療事故調査会は、今秋ホームページを開設して情報を公開するとのことでしたので、楽しみに待つことにしましょう。 「医者にメス」では、後日、芹沢さんの講演の骨子を掲載しようと思います。

そこで、今回は、夜に放映された3つのドキュメンタリーの中から「ステロイド薬害」を取り上げて、私の思うところを話すことにします。

「リバウンドは、医師の指示に従わない患者の責任だ」という方もいるでしょう。 しかし、番組の中で国立名古屋病院の医師が「医師の指示通り、毎日3回几帳面に薬を塗った患者がバカを見る」と言っていることや、「ステロイド剤は処方しないで」と患者が言っているのに、「患者に黙ってステロイドを処方する医師がいる」ことを見ると、あながち「患者の責任」と言い切れないものがありそうです。

アトピー皮膚炎の治療法や、ステロイドのリバウンドについては、インターネット上にあふれんばかりの情報があるのは、ご存知かと思います。 中には、リバウンド被害に苦しんだ患者が医師を指名手配しているホームページまで存在します。

そういったインターネット上にのった患者による口コミ情報から、「ステロイドとは関わらない方がよさそうだ」というのが私の受け止め方でした。 つまり私にとってアトピー性皮膚炎やステロイドのリバウンドは「他人事」だったのです。

ところが、そのステロイドと対峙するときがやってきました。 娘が生後6ヵ月のころ、頬やひじや背中にアトピー性と思われる皮膚炎ができて、夜、かゆくて眠れない状態になってしまったのです。

娘がかわいそうなので、かゆみを止めるために病院にはじめてかかることにしました。 妻に「ステロイドだけは、もらってくるな」とアドバイスし、私は出勤。 妻は娘を近くのY小児科医院に連れて行きました。

ところが、妻がもらってきた薬は、「アルメタ (副腎皮質ホルモン)」。 「ん、副腎皮質ホルモンって、何だ?」と調べると、「ステロイド」のことでした。 薬剤師法が改正される前ですから、当然「副作用の注意書き」もありません。

妻は、「ステロイド剤は使いたくない。初めて使うのだから、弱い薬を処方してほしい」と希望を述べたのです。 ところが、Y小児科医院の医師は、「直したいのなら、これ」と「アルメタ」を処方しました。

生後6ヵ月の赤ちゃんの頬に、いきなり「ステロイド剤」を処方することはないと思うのですが、いかがでしょう? (医者ではないので、自信がない)

「3分診療」で、患者をさばくには、「ステロイド剤」は都合のよい薬なのでしょうね。 しかも、Y小児科医院の門前薬局で購入した「アルメタ」は、3週間後に期限切れとなる「オチ」までついていました。 T_T

そこで、これまた近くのDクリニックに、娘を連れて行きました。 ここは、大人向けの内科が専門ですが、ついでに小児科の看板も出している医院です。 妻が同様の希望を述べると、「当院では、ステロイド剤以外のアトピー治療はやっていません」と言って、一応「アンダーム」というステロイドではないふつうの塗り薬を処方してくれました。 ここも、「3分診療」が必須のようです。 T_T

当初「アンダーム」は、効果があったようですが、やがて、効かなくなりました。 「さて、どうしたものか」と思案しているところに、妻の妊婦仲間から「U小児科医院は、ステロイド剤を使わないアトピー治療をしてくれるらしい」という口コミ情報が。

家から少し遠いので、今度は、私も同行することにしました。 このU先生が大当たりで、私たち新米親の心構えから、アトピー性皮膚炎の治療方針まで、時間をかけて説明してくれるのです。 説明資料まで、もらえるんですよ。 おかげで、時間はかかりましたが、半年後には、頬もひじも背中も、皮膚炎はきれいに治ってしまいました。 \(^o^)/

このエピソードから導きたいのは、以下の2点です。

  1. 病院を選べるように、病院の情報を公開して欲しい。

    私はたまたま、私が望む医療を提供してくれる医者を見つけることができました。 が、なぜ、偶然を待たなければ、求める医療が得られないのでしょうか?

    したり顔に「病院選びも寿命のうち」とか「建物の外観や、食事の内容で病院を選ぶ愚かな患者がいる」などと言う人がいますが、私たち患者は、「病院の情報がないから、選びようがない」のが現実です。

    調べたとしても、せいぜい「病院がどの大学の系列か」とか、手術の場合は「麻酔科があるかないか」くらいでしょう。 「外科医の腕は、麻酔科医に聞け」という人もいますが、麻酔科医を知り合いにもつ人がどれだけいるでしょうか?

    この度、レセプトが開示される方向となり、レストランでいうと、ようやく「自分が何を食べたか」分かるようになりました。

    次は、是非、「メニュー」を見せてください。 「このレストランに、自分が食べたいものがあるかどうか」分かるようにしてもらいたいものです。

  2. 病気が治ったら、成功報酬を支払いたい。

    娘のアトピー性皮膚炎に対するU先生の治療は、とても満足のいくものでした。 ステロイド剤を使用せず、根気のいる診療をしていただいて、完治しました。 その技術力に対して、成功報酬を支払いたいのです。 お歳暮ではなくて。

    定額制に、成功報酬を組み合わせて、医者と患者、両者がハッピーとなる診療報酬制度が作れないでしょうか?


私の声 インデックスに戻る 医者にメス ホームページに戻る 古いページ へ