私の声 96/10/01
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

私の声 インデックスに戻る 医者にメス ホームページに戻る


1996年 10月 1日
日本での乳房温存療法の採用率が欧米の半分しかない理由

96/9/5(木) NHKが放送した「きょうの健康 乳がん・さまざまな治療法」での癌研究会附属病院乳腺外科部長 霞富士雄さんのお話を紹介します。

日本で乳房温存療法を採用する割合が全体の1/5(94年)、1/4(現在)に対して、欧米では1/2である という霞外科部長の説明に、聞き手のアナウンサーが 「その差はどうしてなんでしょう?」 という素朴な疑問を発しました。 それに対して、以下のような意外な回答が…

「いろいろなことが考えられますけど、欧米は洋服の文化。日本は着物の文化。 すなわちお乳を、ウー、出すというか、お乳をこう誇示するという文化と、お乳を隠して潜めるという文化の差などが一番大きなとこに潜んでいるのではないかと思いますけど。 ですから欧米ではお乳を取られてはまずいというところから(乳房)温存(療法)が出てきていますし、日本では癌の前に乳房切除は仕方ないという考え方もあるように思います。」

聞き手のアナウンサーも「ハア?」と、どのように受けてよいかわからない様子。 私もあきれて、思わずビデオを巻き戻して、メモしてしまいました。 患者から見れば、女性の乳房の大切さに古今東西 差はないはずなのに、日本の医者にとってはそんなこと知ったこっちゃないんですね。

霞癌研外科部長は、たぶん 「お乳をとられてはまずいと考える患者の意向を無視し、癌の前に乳房切除は仕方ないという旧来の考えに固執して、欧米の技術を導入しようとしない日本医療界に問題あり」 ということを婉曲に発言なさったのではないでしょうか? 旧来の手術方法を批判するのがタブーの医療界にあってはありがちなことです。 批判なくして、進歩はあるのでしょうかね?


私の声 インデックスに戻る 医者にメス ホームページに戻る