医療過誤裁判 私の場合 原告 長男 陳述書 18
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

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1999年 11月 11日
甲第 25号証 原告 長男 陳述書 18

18. 被告に望むこと

私たちは、医師や弁護士の協力のもとに父の死亡事故を調査した結果、被告に責任ありと判断し、当初示談を申し入れ、その後訴訟を提起しました。 ところが被告は全く責任を認めようとせず、過失はなかったと主張しました。 年に1度発生しない医療事故を起こし、父を死なせておいて、全く反省のないその態度に、私たちは何度も傷つけられました。

K医師は反対尋問で、当初 「術前DICが発生することを予想しなかった」 と証言しながら、術前の検査値と周術期管理マニュアルの記述を示されると、DIC予見性を認め、さらに 「DICが起きるだろうと思ったら手術をしない」 と証言しました。 K医師がマニュアル通りに判断していれば、父は死ななくて済んだのです。 さらに、マニュアルに記述されているとおりのことができないという基本的能力に欠ける医師が、父の死後 4年間何の処分も受けず、他の医師を指導する立場の部長を務め続けていることに大きな疑問を感じます。

また K医師の反対尋問で明らかになったように、半田病院では医師の独断で、半年前に学会で知った手術方法を試すことが可能です。 研究者としての医師の研究意欲を制御するシステムが半田病院には欠けているのです。 また、年に1度発生しないような医療事故が起きたときですら、その原因を究明しておらず、事故から学び再発防止を図るシステムも欠けています。 このようなシステムが存在し機能していれば、父は亡くならずに済んだのではないかと思うと、とても無念です。

父の死亡事故をきっかけに、半田病院が、「先端医療に関する審査委員会」と「医療事故報告及び防止委員会」を設置し機能させることを望みます。 医者の研究意欲を制御し、医療事故再発防止を図るシステムを構築することで、父の死を無駄にしないでいただきたい。

そして何よりも、父を死なせた医療事故を心から反省し、私たちに謝罪していただけたら、私たち遺族の心はいくらかでも癒されるのではないかと思います。

以上


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