医療過誤裁判 私の場合 原告 長男 陳述書 4
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

医者にメス 私の場合 インデックス 前ページ 次ページ

1999年 11月 11日
甲第 25号証 原告 長男 陳述書 4

4. 外科 ・ K医師から手術の説明を受けた父との電話での会話 (1995年6月10日(土))

父は、毎週末外泊許可を得て、帰宅していました。 実家に電話すると母が出、 「お父さんが K医師から手術の説明を受け、承諾してしまったようだ」 と言うのです。 私は、肝臓癌手術は大手術になるので半田病院ではなく、愛知県立がんセンターや大学病院で手術した方がよいだろうと考えていたので驚きました。 しかも、手術日が 6月15日(木)に決まったとのことで、予想以上の早さに戸惑いました。 そして父に代わってもらい、 K医師から受けた説明の内容を父に尋ねました。

父は、 「内視鏡で手術するから、1週間で退院できるそうだ」 と言いました、私は肝臓癌の手術がそんなに簡単なものではないと思っていたので、 「そんな簡単な手術じゃないでしょう」 と言うと、父は 「肝臓の3分の1を、癌の部分をえぐりとるように切るそうだ」 と言いました。 そこで私が 「肝臓の3分の1を切るのでしょう? えぐりとってどうやって止血するの? 癌が残ったらどうするの? えぐりとるというのは何かの間違いではないの?」 と言うと、父は、 「いや、たしかえぐりとると言っていたぞ」 と言いました。 私が 「6月6日に渡したメモの内容については、聞いてくれたか?」 確認しましたが、父は無言でした。 医師に対して失礼だと思ったのか、聞いていないようでした。 父は、医師に遠慮して聞けないようなおとなしい性格でした。 父にいくつか尋ね直したのですが、父の回答は要領を得ないものでした。 父は K医師の説明を鵜呑みにし、理解しないままただ黙って聞いていたのではないかと感じました。

そこで、電話を母に代わってもらい、 「母さん、父さんの説明ではわからないよ。 仕事が忙しくて、毎週名古屋に帰ることはできないから、母さんが K医師と直接会って、説明を受けてくれないか。 そして、その内容を私に教えてほしい」 と伝えました。 その後、何度も母と話しましたが、外科医からの説明は受けられなかったようで、 「手術当日の 11:30頃に説明をしてくれるようだ」 ということを手術前日に母から聞きました。

今思えば、医者から説明が受けられなかった時点で、一度父を退院させればよかったと後悔しています。

続く


医者にメス 私の場合 インデックス 前ページ 次ページ