医療過誤裁判 私の場合 被告医師主尋問 2-4
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月14日

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1999年 6月 17日
第 7回口頭弁論 被告医師 主尋問 2-4

再々開腹術後の経過
出血はおさまったが、腎不全・肝不全となり死亡


ICU へ帰室の時間ですが、64ページの一覧表からおっしゃっていただけますか。
12時です。
ICU へ帰ってからの患者さんの経過なんですけれども、先ほどもおっしゃっていただいた肝断端の、排液管といいますか、ドレーンからの出血の状況はどうだったんでしょうか。
帰った時点で、肝断端のパックに入ってた出血量は 100cc です。 経時的に見ていきますと、増えた量は少量、少量、80cc で、14時の時点では合計 180cc、15時の時点では合計 200cc。 そういうふうに見ていきますと、18時の時点では合計 250cc ということになります。
その次の 65ページにいってからはどうですか。
20時では合計 300cc、0時の時点では合計 320cc です。 最終的には、翌日の 3時の時点では合計が 350cc です。
この排液管からの出血量はどういうふうに評価すればいいんですか。
出血はないというふうに。
ICU へ帰ってからの輸血はどれだけ入ってますか。
FFP が帰ってすぐに 1パックつながれてまして、その後 16時から生血がまた 1パックつながってます。 それから後、16時の時点で血小板輸血が 10パックされてます。 その後は、20時の時点でまた生血が 1パック、ゆっくりですけどずっとつながって翌日の 1時までつながってます。
血圧の経過はどう見るんですか。
集中治療室に帰ってきた時点で、この表で見ますと、血圧は上下の矢印で見るんですけど、上は 80前後、下は 40から 30くらいでほぼ横ばいです。 13時くらいから少し血圧が上がりまして、大体 90前後です。
血圧が下がったのはどの時点からになりますか。
夜の 10時くらいから下がり始めました。
乙第 15号証の 65ページの 22時の時点のことをおっしゃるんですね。
はい。
数値をちょっとおっしゃっといていただけませんか。
22時の時点で、上の血圧が 100、下の血圧が 50です。 22時から 0時の間、ちょっと記載がないんですけど、0時の時点では上の血圧がやはり 90くらいで、下の血圧が振れにくくなったということです。
以後はどうなんでしょうか。
以後は、1時の時点では上の血圧が 60くらいですね。 下は振れない。 それから後、2時の時点では上の血圧が 30くらいです。 最終的にはというか、4時の時点では上もほとんど振れなくなったという血圧です。
結局、血圧の経過を見ると、はっきりと血圧が下がって悪くなったなというのは、どの時点以降になりますか。
はっきりとというのは、やはり 10時過ぎで、11時か 0時かそのくらいの時点だと思います。
16日の午後 10時悪くなっていったということですね。
そうです。
排尿の関係はどうですか。
手術室から帰りまして、時間の尿量は 「OUT」 のところの 「Hr」 という欄がありまして、そこに最初にたまっていた量が 150cc で、13時の時点では 70cc、14時では 100cc 追加、15時では 50cc 追加、16時では 10cc 追加、18時では 90cc 追加になってます。 その後、6時から 20時の時点では、おしっこが 0で、出てません。 その後もずっとおしっこは出ない状態です。
ICU に帰室してから 18時までの尿量は、これはまあまあの量なんでしょうか。
はい、良好な尿量と言えます。
尿の出が悪くなっちゃったというのは、それ以降ということになるんでしょうかね。
これはどういうことを示しますか。
状態としては、急性腎不全が合併したということをおっしゃいましたけども、それに対応する処置はどういう処置を取っていますか。
昇圧剤といって血圧を上げる薬を開始しました。
具体的な使用した薬剤は何ですか。
最初はカコージンという血圧を上げる薬を持続的に流してますけど、それを少し量を増やしてます。 それでも十分ではないというふうに判断しましたので、今度 DOA、DOB、NAD と書いてあるんですけど、それぞれ強力な昇圧剤なんですけども、その 3者を開始しました。 それは 6月 17日の 1時くらいの段階です。
6月 17日の 1時から今おっしゃったような強力な昇圧剤を使い始めたんだと。
はい。
しかし、先ほどのお話しですと、血圧は改善されませんでしたね。
はい。
それから、排尿が止まっちゃった、これは急性腎不全の兆しだということですけども、それに対してはどういう処置を取ったんでしょうか。
それについては血圧を上げるということで、カコージンという昇圧剤を増量してます。
利尿剤などは使っていませんか。
利尿剤は使ってないです。 後、20時から生血をまた再開してます。
先ほど強力な昇圧剤ということで DOA という薬剤名をおっしゃいましたが、これは普通には何というお薬なんですか。
イノバン。
それから DOB はどうですか。
ドブトレックスという薬です。
それから NAD。
これはノルアドレナリンです。
乙第 15号証の 20の 1ページ、緊急検査という検査伝票が張り付けてあるページですが、ここに GOT が 5,580、GPT が 2,584 ということで、非常に高い数値が出ておりますね。
はい。
これは何を示すことになりますか。
肝細胞が死んでるという。
肝細胞がやられちゃってるというふうに見ることになるわけですか。
はい。
この緊急検査の伝票ですが、これがどの時点の検査伝票なのかは分かりますか。
これは 6月 16日の夕方だと思います。
6月 16日の夕方ということは、再々開腹手術が終わってからのことになるんですか。
そうです。
乙第 15号証の 54ページ、上から 5行目辺りに 「昨夜の GOT 5,205 GPT 2,584」 うんぬんとこうありますが、この記載から 6月 16日の夜の検査値だということが言えるわけですね。
はい。
54ページの次の欄ですけれども、家族の方に説明をなさっていますね。
はい。
ここに書かれているような説明をなさったとお伺いすればよろしいですか。
はい。
結局、この患者さんは乙第 15号証の 55ページを見ますと、6月 17日の午前 4時には心停止を来して、4時 15分には死亡されていると、こういう経過になるわけですね。
はい。

続く


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