医療過誤裁判 私の場合 第2回、第3回口頭弁論
最終更新日: 2002年09月16日、 アクセスした日: 12月12日

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1997年 12月 4日
第2回、第3回口頭弁論 被告がカルテとビデオテープを提出


10月 6日

第1回口頭弁論で提出された被告の答弁書に対する「認否・反論・求釈明の準備書面」を裁判所に提出しました。 さらに裁判所に、被告側に「カルテ・ビデオテープ等の書証」を早期提出するよう督促して欲しいと連絡しました。 同時に被告側代理人にも連絡し、ビデオテープについては被告のK医師による説明書をつけるように伝えました。


10月15日

被告側からカルテとビデオテープが提出されました。


10月30日 第2回口頭弁論

被告側からカルテとビデオテープが提出され、ビデオテープを「記録としての書証として扱う」との裁判所の方針が示されました。 ビデオテープの内容説明書は、次回口頭弁論までに提出するとのこと。

半田病院における「腹腔鏡下肝切除術」は、父が2例目とのことだったので、比較のため「第1症例のカルテ」の提出を被告に求めたところ、被告側代理人は 「患者名などプライバシー保護に必要な部分を除いて提出することを検討する」 と回答しました。

さらに以下について、被告側の釈明を求めました。

  1. 「腹腔鏡下肝切除術」が確立した治療法である根拠
  2. 内科主治医 H医師が、「腹腔鏡下肝切除術」を実施することを知った時期

次回口頭弁論を12月4日に行うことを決め、第2回口頭弁論は終了しました。


12月1日

被告側から 「ビデオテープの説明書」 が届きました。


12月4日 第3回口頭弁論

前回釈明を求めた点について、以下のとおり被告側代理人より回答がありました。
  1. 「腹腔鏡下肝切除術が確立した治療法である根拠」について

    訴状「腹腔鏡下の肝臓切除手術の問題点」 2-aないし2-cは腹腔鏡下の肝臓切除術に関する一般論としては認める。 しかし、2-aの手術視野の問題点は本件のようなS6という部位の切除術には当てはまらない。

    原告らの上記2の主張は甲第7号証 (新医療 1994年2月号 長島通ほか「腹腔鏡下肝臓手術の現況」) 47ページの記述を根拠にしている。 しかし、同号証48ページは、肝部分切除について、

    「適応としては、腫瘍側の要因では (1) 肝外側区域またはS4・S5・S6の肝縁近くのもので、 (2) 大きさ5cm以下の単結節型で肝内転移や脈管侵襲を有していない肝外発育型の腫瘍 としており、さらに、肝機能の面では臨床病期I〜II。 その他重篤な合併症を有していないことと、上腹部外科手術の既往の無いものと考えている」
    と述べているので、右の適応があれば、腹腔鏡下の肝部分切除術は未確立の治療法とはいえないと被告らは考える。 なお、右と同様の記述は乙第2号証983ページにもみられる。

  2. 「内科主治医 H医師が、腹腔鏡下肝切除術を実施することを知った時期」について

    1995年6月6日中かその翌日と思われる。 (カルテ参照)

原告側から以下の事項に対して釈明を求めました。
  1. 被告K医師らが、本件腹腔鏡下の肝切除手術を実施するにあたって、依拠し、または参照した医学文献その他医学資料の明示
    被告らが書証として提出した手術手技に関する医学文献 (乙第1、第2、第7号証)のうち、乙第1、第2号証は、本件手術後に発刊されたものである。 被告K医師らは、本件腹腔鏡下手術を実施するにあたっては、専ら乙第7号証に依拠したという趣旨であるのか。
  2. 本件腹腔鏡下肝切除手術に際して使用した各手術器具の情報の明示
  3. 本件腹腔鏡下肝切除手術に立ち会った助手の情報の明示
前回口頭弁論で被告に求めた腹腔鏡下肝切除術第1症例のカルテは、提出されませんでした。 保管義務が定められているカルテが、なぜ、出てこないのでしょうか?

被告側代理人は、当方の求釈明に対する検討、回答を次回までにすると約束して、口頭弁論は終了しました。

次回: 第4回口頭弁論 1998年2月12日(木) 10:00〜 名古屋地裁 1101法廷


乙第18号証の2

乙第18号証の1のビデオテープの説明

このビデオテープは、1995年6月15日に私が行った腹腔鏡下肝切除術の術中ビデオテープで、手術中の視野はビデオと同じです。

ビデオは手術開始から2時間撮られています。 手術開始は前同日の午後1時45分ですから、ここからビデオテープがスタートしております。 以下の説明の時間表示はビデオテープのスタートからのものです。

0:00〜 0:38手術創の状態
0:39〜14:00大網と肝臓の癒着を電気メスで切離している。
16:40〜20:50腹腔鏡用超音波探子を使って肝癌の術中超音波検査を行っている。
21:10〜25:20肝腫瘍の右側に電気メスで印づけ。
25:30〜26:18電気メスで肝切除術開始。
26:40〜46:50大網と肝臓との癒着を電気メスで切離している。
46:51〜48:20術中超音波検査。
48:50〜1.04:00電気メスで肝切離予定線に印づけ。
1.05:10〜1.14:00超音波メスと電気メスにより肝腫瘍右側より肝切除術を行っている。
1.14:15〜1.16:30術野を洗浄し、洗浄液を吸引している。
1.16:40〜1.33:30超音波メスを使用し肝切除術を行っている。途中で現れてくる脈管はクリップをかけ切離している。
1.33:30〜1.37:00洗浄と吸引を行っている。
1.40:00〜1.48:50超音波メスを使用し肝切除術を行っている。途中で現れてくる脈管はクリップをして切離している。
1.49:20〜1.52:10術中超音波検査。
1.52:50〜1.54:30超音波メスによる肝切除を行っている。
1.55:30〜1.58:20洗浄と吸引。
1.58:30〜電気メスを使って肝切除を行っている。

1997年11月28日 半田病院 外科 K


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